OCBCのアナリストは、ホルムズ海峡をめぐる対立と米国・イランの戦争で投資家のリスク回避姿勢が強まり、輸入コストの上昇圧力も高まる中、USD/SGD(米ドル/シンガポールドル)には小幅な上振れリスクがあるとみている。USD/SGDは、米ドルが全般に持ち直す流れに沿って夜間に小幅上昇し、直近は1.2780近辺。
同社は、日足チャートで下落の勢いが弱まり、RSI(相場の過熱感を示す指標)が上昇していると指摘。目先の上値抵抗は1.2790/1.28(21日・100日移動平均線=一定期間の平均値でトレンドをみる指標、加えてフィボナッチ・リトレースメント=値動きの戻り目安の38.2%:2026年の安値から高値までの動きに基づく)と、1.2850(200日移動平均線と、同23.6%水準)にあるという。
下値支持は1.2750/60(50日移動平均線と、フィボナッチ50%水準)および1.2670(同76.4%水準)。シンガポールドルについては、地域の「ディフェンシブ通貨(景気敏感度が低く相対的に底堅いとされる通貨)」であり、高リスク通貨(値動きが大きい通貨)よりは持ちこたえやすいとの見方を示した。
OCBCのエコノミストは、紛争の長期化とホルムズ海峡の閉鎖で、企業のエネルギー・石油化学コストが上昇すると予想。これらのコストがサプライチェーン(供給網)を通じて2026年4〜6月期(2Q26)以降にも波及し、シンガポールのインフレ率は2%に近づく可能性があるとみている。