S&P500は直近の上昇後も底堅く推移しており、値動き(=価格の推移)は引き続き上向き(上昇トレンド)を示している。これは、指数が下落へ転じる局面ではなく、強気(=上昇を想定する)局面にあることを示唆する。
今回の見通しでは、足元のサポート水準(=下落時に買いが入りやすく下げ止まりやすい価格帯)が維持されれば、上値余地が続く可能性がある。また、次の動きは、目先のレジスタンス(=上昇時に売りが出やすく上げ止まりやすい価格帯)を上抜けられるかどうかに左右される可能性がある。
市場の上昇継続
市場は上昇継続の公算が大きく、S&P500の追加上昇を想定したポジションが有力となる。2026年第1四半期の決算は好調で、企業利益は市場予想を平均6.5%上回った。これにより、景気の基調が堅調であることが裏づけられ、今後数週間は強気戦略が合理的といえる。
インフレ指標も良好だ。3月のCPI(消費者物価指数=家計が購入するモノやサービスの価格の変化を示す指標)は前年比+2.7%にとどまり、FRB(米連邦準備制度理事会=米国の中央銀行)が第3四半期に利下げ(=政策金利を引き下げること)を開始するとの見方を強めた。金利が低い環境は、株式の理論価値(=割引率低下により評価が上がりやすい)にとって歴史的に追い風となりやすい。
トレーダー目線では、6月・7月2026年満期のコールオプション(=あらかじめ決めた価格で買う権利)を買い、想定する上昇局面を狙う戦略が中心となる。対象は、指数連動ETF(上場投資信託=指数に連動するよう設計された上場商品)のSPYや、相場を主導しやすいテクノロジー関連に軸足を置くのが一案だ。これは上昇を直接狙う取引で、トレンドが続けば上振れ余地が大きい。
インプライド・ボラティリティ(=オプション価格から逆算される将来の変動見通し)は低水準にとどまり、VIX(=S&P500の予想変動率を示す指数)は15を安定して下回っている。この環境では、アウト・オブ・ザ・マネー(=現時点で権利行使すると不利な水準)のプット・クレジット・スプレッド(=プットを売り、より下の行使価格のプットを買って損失を限定しつつ、受け取るプレミアムを収益源にする戦略)が、収益獲得を狙う取引として検討される。市場が急落しない限り、緩やかな上昇(=上方向へのじり高)とタイム・ディケイ(時間価値の減少=満期が近づくほどオプションの時間価値が減る)を取り込みやすい。
現在のトレンドの背景
足元の強さは、昨年を通じて見られた底堅さの延長線上にある。振り返れば、2025年前半の金利見通しの不透明感を市場が吸収し、高値を更新したことは、基調の強さを示した。現在は、その強い流れの次の局面に入っている。
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