GBP/USDは金曜のアジア時間、3日続落の後に1.3470近辺で下げ止まり、1.3450を上回って推移した。英国の3月小売売上高の発表後の動き。
英国の小売売上高(前月比)は3月に+0.7%となり、2月の改定値-0.6%から回復した。市場予想(+0.1%)も上回った。小売売上高(前年比)は3月に+1.7%となり、前回改定値+1.8%から小幅に低下したものの、予想(+1.3%)を上回った。
Uk Retail Sales Details
自動車燃料を除くコア小売売上高(自動車向け燃料の影響を除いて基調をみる指標)は、前月比で+0.2%となり、改定値で-0.6%だった前月から持ち直した。コア小売売上高(前年比)は3月に+1.7%となり、2月の改定値+2.7%から伸びが鈍化した。
GBP/USDは1.3465前後で取引され、前日に付けた約2週間ぶりの安値のすぐ上に位置した。1.3600近辺や、2カ月高値の1.3599を下回ったままだった。
市場は中東情勢にも注目した。米国とイランの停戦の一時延長や、米国によるイラン港湾の封鎖に関連する緊張が材料視された。加えて、ホルムズ海峡(中東の重要な海上輸送路)をめぐる米イラン対立も意識された。
Central Bank Policy Outlook
英中銀(イングランド銀行)は政策金利を5.25%に据え置いている。インフレ(物価上昇)がなお根強いため、この水準が数カ月維持されている。英国統計局(ONS)の最新データでは、CPI(消費者物価指数。家計が購入する商品・サービスの価格変化を示す代表的な物価指標)は2.3%で、目標の2%を上回っている。このため、今後の利下げ(政策金利の引き下げ)は不透明で、ポンド上昇の余地は限定されやすい。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)も「高金利を長く維持する(higher for longer)」姿勢を示し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は5.25%〜5.50%のレンジにある。米国の景気指標は英国より底堅く、ドルを支えやすい。こうした金利差は、利回り(利息収入)を重視する投資家にとってドルの魅力を高める要因となる。