インドの金(ゴールド)価格は金曜日、FXStreetのデータで下落した。金は1グラム当たり14,169.53インドルピーとなり、木曜日の14,271.88ルピーから下がった。
金は1トラ当たり165,273.20ルピーへ下落し、前日の166,464.40ルピーを下回った。ほかの基準価格は、10グラム当たり141,695.20ルピー、1トロイオンス当たり440,722.10ルピーだった。
FXStreetがインドの金価格を算出する方法
FXStreetは、国際金価格を米ドル/インドルピー(USD/INR)の為替レートで換算し、現地で使われる単位に当てはめてインドの金価格を算出している。数値は掲載時点の市場レート(その時点で取引されている為替や価格)を用いて日次更新されるが、実際の店頭価格は地域や業者で多少異なる場合がある。
中央銀行は金の最大の保有主体だ。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC、金市場の調査機関)のデータによると、中央銀行は2022年に1,136トン、約700億ドル相当の金を外貨準備(通貨や金などの備え)に追加し、統計開始以来で最大の年間購入となった。
金はしばしば米ドルや米国債と逆方向に動く傾向があり、リスク資産(株式など価格変動が大きい資産)とも逆に動くことがある。価格変動の主因は、地政学リスク、景気後退懸念、金利、そして米ドルの変動だ。金はドル建てで取引されるため(XAU/USD=金価格を米ドルで表示した通貨ペア)、ドルの動きが金価格に影響しやすい。
金見通しを左右する主な要因
金を下支えする最大の要因の一つは、中央銀行による積極的な買いだ。中央銀行は2023年に合計で1,000トン超を追加し、2025年にかけても800トン超の購入を続けた。公的機関(中央銀行など)からの継続的な需要は、準備資産を米ドルから分散させる動きが続いていることを示す。
注目点は、米連邦準備制度理事会(FRB、米国の中央銀行)が今年後半にどう動くかだ。2025年の根強いインフレ(物価の持続的な上昇)に対応して高金利を長く維持した後、足元では景気減速を背景に年末までの利下げ観測(市場が織り込む利下げの可能性)が浮上している。利下げ方向への転換は金に追い風になりやすい。利息が付く国債(利回りのある債券)を保有する魅力が下がるため、利息が付かない金の相対的な魅力が高まりやすい。
地政学的な不安定さや、世界の貿易関係の不確実性も金を支える。リスク回避(損失を避け安全資産に資金を移す動き)が強い状態が続き、投資家は相場が荒れる局面で資産を守りやすい資産に資金を振り向けている。これが市場の下値を支え、大きな売りを抑えやすい。
こうした環境を踏まえると、今後数週間の金の上昇余地を意識したポジションが検討対象となる。金オプションのインプライド・ボラティリティ(市場が見込む将来の価格変動の大きさ)が上昇しており、市場が値動きの拡大を想定していることを示す。このため、コールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)を買う戦略は、上昇局面への参加と同時に損失を限定しやすい手段となる。