USD/PHP(米ドル/フィリピンペソ)は、3月30日の過去最高値63.8300をわずかに下回る水準で推移した。原油価格の上昇がペソの重荷となり、フィリピン中央銀行(BSP)が金融引き締め(政策金利の引き上げ)に動いたにもかかわらず、ペソ安圧力が強まった。BSPは政策金利(中央銀行が金融政策の基準とする短期金利)を25bp(ベーシスポイント=0.01%)引き上げて4.50%とし、中東の衝突に伴うインフレ見通し(物価上昇率の先行き)の悪化を理由に挙げた。
ブルームバーグが集計したアナリスト調査では、およそ半数が25bpの利上げを予想し、残りは据え置きを見込んでいた。今回の利上げは、2023年10月以来となる。BSPはそれまで金融緩和(利下げ)局面にあり、過去20カ月で合計225bpの利下げを実施していた。
エリ・レモロナ総裁は、決定が全会一致ではなく、50bpの利上げも検討されたと説明。追加利上げの可能性も示唆した。
BSPは現在、平均の総合インフレ率(広い品目を含む物価上昇率)が2026年、2027年ともに上限の4.0%を上回ると予測している。