地政学ニュースで銀は50日移動平均線(SMA)で上値を抑えられた後、3%下落し、さらなる下落を示唆

    by VT Markets
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    Apr 24, 2026

    銀は、50日移動平均線(SMA、直近50日間の終値の平均で相場の方向感を見る指標)の78.73ドルを上抜けられず下落した。値動きは地政学的なニュースに左右された。XAG/USD(銀の米ドル建て価格)は75.40ドルと3%安で、日足チャートでは「弱気の包み足(ベアリッシュ・エンガルフィング:前日の陽線を当日の陰線が包み込み、下落方向への転換を示しやすい形)」が出現した。

    下値の支えは20日移動平均線(短期の方向感を測る指標)の75.28ドル付近。下方向では75.00ドル(節目となりやすい心理的水準)が意識される。今回の下げは、短期トレンドの目安になっていたフィボナッチ水準(一定の比率で押し目・戻りの目安を作る手法)を下抜けた後に起きた。

    Hourly Chart Breakdown

    時間足では、78.38ドルから74.19ドルの値幅に対する61.8%フィボナッチ戻し(戻りの目安になりやすい比率)を試した後、38.2%水準(同じく目安となる比率)も割り込み下げが拡大した。75.00ドルと当日安値を下回って推移すると、4月13日安値の73.57ドル、週安値の72.61ドルが次の下値目標になり得る。

    銀価格は、地政学リスク、景気後退懸念、金利、米ドルの動きに影響されやすい。XAG/USDは米ドル建てのため、ドルが上がると他通貨の投資家にとって銀が割高になり、価格の重しになりやすい。加えて、電子機器や太陽光分野の需要、供給、リサイクル動向、金銀比率(ゴールド/シルバー比:金価格を銀価格で割った指標で相対的な割高・割安の目安)も変動要因となる。

    銀は50日移動平均線(直近50日間の平均で中期の方向感を見る)の抵抗を上抜けできず、急速に反落した。日足では弱気の包み足が形成され、近い将来の追加下落を示唆する。足元では、31.50ドル付近で売り優勢のもと、もみ合いが続いている。

    短期的に注目されるのは、20日移動平均線付近の31.20ドルと、31.00ドルの心理的水準だ。ここを明確に下抜けると下落基調の確認となり、4月初旬の安値圏である30.50ドル付近まで下げ余地が広がる可能性がある。オプション取引では、プット(下落で利益が出やすい権利)やベア・プット・スプレッド(プットを組み合わせ、コストを抑えつつ下落局面を狙う手法)が検討対象になる。

    今回の値下がりは、世界の製造業PMI(購買担当者景気指数:企業の景況感を示し、50を上回ると拡大、下回ると縮小の目安)に減速の兆しがあることとも重なる。2026年3月の最新データは49.8へ小幅に低下した。銀需要のうち電子機器や太陽光パネルなどの工業用途が5割超を占めるため、景気減速は逆風になりやすい。2025年後半にも、工業受注の弱まりを背景に銀が一時的に大きく調整した局面があった。

    Dollar Rates And Relative Value

    さらに、FRB(米連邦準備制度理事会)の当局者発言が想定以上にタカ派(インフレ抑制を重視し、金利を高めに維持しやすい姿勢)と受け止められ、米ドル指数(複数通貨に対するドルの強さを示す指数)が105.5を上回った。ドル高は、他通貨の投資家にとって銀の購入コストを押し上げ、一般に価格の下押し要因となる。2025年にも、金利見通しの不透明感が銀の上昇を抑えた局面があった。

    また、金銀比率は85まで上昇し、過去平均より高い水準に戻っている。これは市場が銀よりも金の安全性を重視している状況を示す。長期的には銀が相対的に割安という見方も成り立つが、今後数週間という時間軸では、資金の勢いが銀から離れているサインになりやすい。

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