米ドル高にもかかわらずカナダドルは底堅い、リスク選好の強まりとS&P500の最高値更新が下支え

    by VT Markets
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    Apr 23, 2026

    カナダドル(CAD)は、強含む米ドル(USD)に対しておおむね横ばいを維持した。リスク選好(投資家がリスク資産を買いやすい心理)が安定し、S&P500種株価指数が過去最高水準にあることが下支えとなり、主要通貨の中でも底堅さが目立った。

    CADの値動きは限定的で、国内材料に乏しく取引の手掛かりは少なかった。日々の方向感は、主に米ドル全体の流れと市場のリスク環境(株式などリスク資産の強弱)に連動した。

    株式は寄り付きでやや下落。前日にS&P500が再び最高値を更新した反動が意識された。米ドル/カナダドル(USD/CAD)は3日続伸したが、短期の見通しは依然として下向き(弱気)とされた。

    米ドルの動きは、火曜日の安値からの小幅な反発と位置づけられた。チャート上の形として、ベアフラッグ(下落トレンドの途中で一時的に小幅反発し、その後に下落再開しやすい形)やウェッジ(値幅が徐々に狭まり、収束後にトレンドが出やすい形)が言及された。トレンド指標(移動平均線やMACDなど、相場の方向性を測る指標)は、短時間、日足、週足の各時間軸で弱気を維持しているとされた。

    USD/CADの上値抵抗(上がりにくい水準)は1.37台前半~半ば。下値支持(下がりにくい水準)は1.3625で、次の水準は1.35台前半とされた。

    CADは米ドルに対して他の主要通貨を上回る底堅さを示している。背景には強いリスクセンチメントがあり、S&P500が先週5,900を上回って引けた。現時点では、米ドル全体の強さよりも、良好な市場心理がCADを支えていることを示唆する。

    USD/CADのテクニカル(チャート分析に基づく需給の見立て)環境が弱いことを踏まえると、足元の小幅反発は、さらに下落を見込むポジションを作る機会とみられる。1.37台前半~半ばへの上昇局面は、先物(将来の価格で売買する契約)での売り建て(ショート)や、プットオプション(一定価格で売る権利。下落時に利益が出やすい)購入の好機となり得る。週足・日足のトレンド指標も弱気の見方を補強する。

    ファンダメンタルズ(景気や金融政策など実体面)では、WTI原油(米国産原油の代表指標)の堅調さがCADを下支えする。WTIは今月、1バレル=85ドルを上回って推移している。また、カナダの2026年3月の消費者物価指数(CPI、物価上昇率を示す指標)は2.9%と高止まりし、カナダ銀行(中央銀行)が米連邦準備制度理事会(FRB、米国の中央銀行)よりも利下げに慎重になりやすいことを示す。こうした金融政策の差は、利回り面(高い金利が得られる通貨が買われやすい)でCADに追い風となる。

    これは、2025年に見られた市場環境からの大きな変化だ。当時はFRBの積極的な利上げ(金融引き締め)が一貫して米ドル高を促した。今年に入ってUSD/CADが1.38を上抜けて定着できなかったことは、昨年からの上昇の勢いが弱まった可能性を示す。市場参加者はこの新たな局面に合わせた対応が求められる。

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