イラン情勢緊迫で原油が急騰、1バレル=100ドル超えでした

    by VT Markets
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    Apr 12, 2026

    要点

    • CL-OILは100ドル近辺で推移しており、指標原油は足元で104ドル前後と、日中で約7〜8%上昇していました。
    • ブレントは101〜102ドルを上回り、WTIは104ドルを超えて推移し、地政学リスクの急速な織り込みが進んでいました。
    • 上昇の主因は需要ではなく緊張の高まりであり、米国がホルムズ海峡でイラン関連の船舶を標的とする海上封鎖を計画していることでした。
    • 海上輸送環境は引き続き制約が強く、タンカーが同地域を回避しており、通過量は平常水準を依然として下回っていました。

    米国とイランの協議が決裂し、ホルムズ海峡の封鎖計画が浮上したことを受け、地政学リスクが再び前面に出て、原油価格は100ドルを大きく上回る水準へ急伸していました。

    ブレント原油は101〜102ドル近辺まで上昇し、WTIも104ドルを上回る場面があり、世界で最も重要なエネルギーのチョークポイントの一つで供給途絶リスクが再燃したことに市場が反応していました。

    この動きは、直近の停戦局面で見られた一時的な落ち着きからの反転を示しており、中東情勢の変化に対する原油の感応度の高さを改めて印象づける内容でした。

    供給リスクが再び焦点に—「封鎖された海峡」をさらに封鎖

    今回の上昇の主因は需要ではなく、供給リスクでした。

    ホルムズ海峡は世界の原油輸送量の約20%を担っており、エネルギー市場における戦略的に極めて重要なルートでした。

    米国がイラン関連の船舶を標的とする海上封鎖を準備していることから、市場では日量最大200万バレル規模の供給減少の可能性が意識されていました。

    部分的な混乱であっても、需給は短期間で逼迫し得る状況でした。タンカーはすでに同地域の回避を始めており、足元の供給確保に対する懸念を強めていました。

    市場の反応は原油以外にも波及

    原油の急騰は単独で起きていたわけではありませんでした。

    • エネルギーコスト上昇がインフレと成長への懸念を高め、株価指数先物は上値が重くなっていました。
    • エネルギー関連資産には見直し買いが入りやすい地合いでした。
    • 地政学リスクの高まりを受けて安全資産志向が強まりつつありました。

    同時に、この動きは馴染み深いパターンを示していました。供給面にショックが生じると、原油は即座に反応し、より広範な市場は時間差で調整が進む傾向がありました。

    Read more: 原油価格が大きく変動する理由

    脆弱な組み合わせ

    急激な値動きにもかかわらず、先行きは情勢の展開に大きく左右される状況でした。

    相反する2つの力が意識されていました。

    • エスカレーションのリスク:さらなる混乱や報復が生じれば、特にホルムズ海峡の航行制約が一段と強まる場合、価格は一段高となり得ました。
    • 沈静化の可能性:交渉再開や緊張緩和の兆しが出れば、上昇分の一部が短期間で巻き戻される可能性がありました。

    このため市場は方向感というより反応性が強く、ファンダメンタルズよりもヘッドラインに左右されやすい値動きとなっていました。

    USOIL テクニカル分析

    US原油は月曜のアジア時間に上昇して推移し、現在は100ドルを上回って取引されていました。先週は大きな下落の陰線が出現し、大きなフェアバリューギャップを形成していました。交渉がまとまらない場合、ギャップを埋めるために前回高値方向へ向かい、110ドルを上回って推移する可能性がありました。

    移動平均線は強気トレンドに向けて緩やかに整列しつつありましたが、まだ確認はされていませんでした。ロングを検討するには、3本のEMAが上向きに整列する状況を見極める必要がありました。

    MACDは強気のヒストグラムを示しており、シグナルラインはプラス圏への上抜けを試す動きとなっていました。

    注目すべき重要水準:

    サポート:100 → 95.9 → 91.2

    レジスタンス:105 → 109.2 → 113.6

    注目点

    トレーダーは以下の3点に注目する必要がありました。

    1. ホルムズ海峡の航行状況:さらなる混乱や軍事的エスカレーションの兆候は、供給見通しに直接影響していました。
    2. 政策・軍事面のシグナル:米国、イラン、および周辺国の発言が短期センチメントを左右していました。
    3. 原油価格の追随性:100ドル超での定着が進めば、コモディティ全般やインフレ感応度の高い資産において、ポジション調整が広がる可能性がありました。

    市場の示唆

    原油が再び100ドルを上回ったことは、地政学が短時間でファンダメンタルズを上回り得ることを改めて示していました。

    現時点で市場が織り込んでいるのは「確実性」ではなく「リスク」でした。今回の動きが持続的な上昇相場に発展するのか、それとも短期的な急騰にとどまるのかは、今後数日間の中東情勢の推移に左右される見通しでした。

    トレーダーからの質問

    原油価格が100ドルを上回る要因は何でしたか?
    需要ではなく供給リスクが主因でした。緊張の高まりと、ホルムズ海峡での封鎖の可能性により原油フローの混乱懸念が強まり、価格を押し上げていました。

    なぜホルムズ海峡は原油市場にとって重要なのですか?
    ホルムズ海峡は世界の原油輸送の相当部分を担っていました。そこで混乱が起きれば供給が急速にタイト化し得るため、原油価格が最も敏感に反応しやすいチョークポイントの一つでした。

    今回の原油上昇は続く可能性がありますか?
    地政学の展開次第でした。さらなるエスカレーションがあれば上値余地が広がり得る一方、沈静化や交渉再開の兆しが出れば、動きは短期間で反転する可能性がありました。

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