日経平均株価、停戦で原油急落 大幅上昇しました

    by VT Markets
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    Apr 7, 2026

    要点

    • 日経平均株価は前場に4.96%高の56,078.83まで上昇し、チャート上では56,222.87+2,280.82+4.23%)と、戻りの強さが示されていました。
    • 2週間の停戦合意とホルムズ海峡の一時的な通航再開が安心感を誘い、アジア株にリリーフラリーが広がる一方、原油価格は押し下げられていました。
    • 日本の2月の経常収支は3兆9,330億円の黒字となり、市場予想(3兆5,490億円)を上回っていました。輸出は2.8%増、輸入は9.7%増でした。

    日本株は、停戦発表を受けて湾岸地域のエネルギー輸送を巡る目先の懸念が後退し、リスク資産へ資金が戻る形で急伸していました。前場の日経平均株価は4.96%高の56,078.83まで上昇し、チャート上の水準である56,222.87は反発の強さを示していました。

    こうした動きは、米国とイランがホルムズ海峡の安全航行に結び付いた2週間の停戦で合意し、原油が急落した流れを引き継いだものでした。

    原油安は日本にとって追い風でした。日本はエネルギーの大半を輸入に依存しているため、原油価格の下落は企業収益のマージン圧迫を和らげ、輸入インフレを抑え、家計消費への重しも軽減しやすい構図でした。結果として、限定的な反発ではなく、幅広いセクターに買いが波及していました。

    短期的には、原油が高値圏から離れて推移する限り、上昇の持続が意識されやすい一方、停戦は暫定的との見方も根強く、海上輸送の正常化がより明確になるまで市場は慎重姿勢を残していました。

    輸出株・銀行株・半導体株が上昇を主導

    反発は主要な景気敏感セクターのほぼ全域に広がっていました。原油安によりマクロ環境が改善するとして輸出関連が買われ、エネルギー供給不安の後退がスタグフレーション懸念を和らげるとの見方から金融株も上昇していました。先週のリスク回避局面から成長株へ資金が戻り、半導体関連や指数寄与度の大きい銘柄が特に上げ幅を拡大していました。

    取引序盤の値動きでは、ソフトバンクグループが6%超上昇し、ファーストリテイリングは約5%高トヨタは約4%高ホンダは2%超上昇していました。

    テクノロジーでは、アドバンテストが10%超上昇し、SCREENホールディングスは約8%高東京エレクトロンは約9%高でした。銀行株も上昇に加わり、三井住友フィナンシャルグループみずほフィナンシャルグループ4%超高三菱UFJフィナンシャル・グループ約3%高でした。

    一方で出遅れも明確でした。原油の上昇局面が崩れたことでエネルギー関連は下落し、INPEXは5%超安でした。また、原油リスクプレミアムの巻き戻しを受け、商船三井川崎汽船日本郵船といった海運株も下落していました。

    日経平均の値動きは世界的なハイテク資金フローとの連動度が高まっているため、AI・半導体関連の主要銘柄の動向を継続的に点検することが意識されていました。

    米国株が相場の下支えに

    米国市場の動きも下支え要因でした。ナスダック総合は0.1%高の22,017.85S&P500種は0.1%高の6,616.85ダウ工業株30種平均は0.2%安の46,584.46でした。急騰とまではいかないものの、アジア時間に向けて地合いを悪化させない程度の堅調さが維持されていました。

    主因は停戦と原油安でしたが、米国引けがもう一つの不確実性を取り除き、押し目買いを後押ししていました。

    アジア全体でも上昇は広範でした。韓国と台湾が急伸し、香港、中国、豪州、ニュージーランドもそろって上昇していました。原油安によるインフレ圧力の低下と、戦争プレミアムが一時的に剥落したというマクロテーマが地域横断で同時に買われていることが確認されていました。

    日経平均のテクニカル見通し

    日経平均は56,223近辺で推移し、直近では60,077の高値を付けた後の反落局面から急反発していました。

    値動きは強い上昇モメンタムの回帰を示し、大陽線で直近の保ち合いレンジを上抜け、主要移動平均線を再び上回っていました。

    この動きは、3月にかけて見られた調整局面を経て、買い手が積極的に市場へ戻ってきたことを示唆していました。

    テクニカルには、相場構造が強気方向へ戻りつつある形でした。株価は5日移動平均(54,076)10日移動平均(53,259)を回復し、いずれも上向きに転じて短期のサポートとして意識されていました。

    20日移動平均(53,338)も横ばいから上向きへ傾き始めており、下押し圧力の後退とモメンタム再構築が示唆されていました。現水準を維持できれば、上昇トレンド継続の可能性が高まる形でした。

    注目水準は以下の通りでした。

    • サポート:54,300 → 53,300 → 51,000
    • レジスタンス:56,300 → 57,700 → 60,000

    目先の焦点は、現在上値抵抗として試されている56,300近辺でした。この水準を明確に上抜けて定着すれば、57,700が次の上値目標となり、モメンタムが継続する場合は60,000近辺の再トライも視野に入り得る状況でした。

    下方向では、54,300が直近のブレイクアウト水準と重なる第一サポートとして意識されていました。ここを割り込むと短期モメンタムの失速が示唆され、53,300方向への押しが想定されるものの、基調改善の中での調整にとどまる可能性が高いとみられていました。

    総じて、日経平均は直近の下押しから強い回復モメンタムを示し、短期的に買い方優位へ戻っていました。54,000~54,300のゾーンを維持できれば上昇継続バイアスが強まり、過去高値圏の再テストに向けて地合いを固める展開が意識されていました。

    今後の注目点

    次の焦点は、停戦が短期的な小休止にとどまらず、エネルギー輸送の安定につながるかどうかでした。現時点では原油安が上昇の主因となっていました。

    ホルムズ海峡の通航が十分に維持され、原油が落ち着いた推移となれば、日経平均は5万台後半へ向けて戻り基調を継続しやすい一方、停戦が崩れて原油が反発すれば、きょうの上昇を主導したセクターほど早期に上げ幅を失うリスクが意識されていました。

    トレーダーの質問

    なぜ日経平均はこれほど急伸したのでしょうか。

    2週間の停戦ホルムズ海峡の一時的な通航再開により、エネルギー供給を巡る目先の不安が後退したことが背景でした。エネルギーの多くを輸入に依存する日本にとって原油安は追い風となり、域内で広範なリスクオンの動きが強まりました。

    原油安が日本株にこれほど効くのはなぜでしょうか。

    原油価格の下落は、輸入エネルギーコストを押し下げ、インフレ圧力を和らげ、家計消費や企業収益の見通し改善につながりやすいからでした。日本は外部のエネルギー価格変動の影響を受けやすく、他の主要指数より反応が大きくなりやすい構造でした。

    なぜ輸出株・半導体株・銀行株が上昇を主導したのでしょうか。

    輸出関連はマクロ環境の改善期待で買われ、半導体関連はリスク選好と成長期待の回復を映し、銀行株はスタグフレーション懸念の後退を受けて上昇していました。特定テーマに限定されず、景気敏感株全体に買いが波及する局面でした。

    なぜエネルギー株は出遅れたのでしょうか。

    指数全体を押し上げた原油安が、産出企業や原油連動銘柄にとっては収益面の追い風を弱める要因になったためでした。その結果、INPEXなどは相場上昇局面でも逆行安となっていました。

    経常収支統計はどのような意味合いがありましたか。

    2月の経常収支は3兆9,330億円の黒字と、市場予想(3兆5,490億円)を上回っていました。輸出は2.8%増、輸入は9.7%増で、貿易収支は2,676億円の黒字でした。日本の対外ポジションが想定より底堅いとの受け止めにつながっていました。

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