ダウ工業株30種平均(DJIA)先物は米国時間水曜日の取引で上昇し、夜間に4万9,100を下回った安値から4万9,500近辺まで持ち直した。火曜日に4万9,800を上回った高値からは、売りで先物が約750ポイント下げていた。
反発の背景には、トランプ大統領がイラン停戦の延長を決めたことがある。パキスタンのアシム・ムニール元帥(陸軍高官)とシェバズ・シャリフ首相の要請を受けたとされる。一方、ホワイトハウスはイラン封鎖(海上交通を制限し物流を止める措置)を維持した。
ホルムズ海峡では、イラン海軍が水曜日にコンテナ船2隻を拿捕(だほ=船を実力で拘束すること)した。北海ブレント原油は2%超上昇して1バレル=約101ドル、WTI(米国の代表的な原油指標)も2%上昇して約92ドルとなった。
企業決算は第1四半期(Q1)の決算シーズンを通じて株価を下支えした。ボーイング株はQ1の損失が市場予想ほど悪化しなかったことで5%上昇し、GEベルノバはQ1売上高が予想を上回り12%高となった。
ファクトセットのデータによると、これまでに決算を発表したS&P500構成企業の8割超が市場予想を上回った。ナスダック総合指数は取引時間中の最高値を更新し、終値で1.3%高。S&P500種指数は0.8%高で取引を終えた。
市場は次に、木曜日12:30(GMT)の米新規失業保険申請件数(失業した人が初めて給付を申請した件数、景気の先行指標)を注視する。市場予想は21.2万件で、前回の20.7万件から増加が見込まれる。また13:45(GMT)のS&PグローバルPMI(購買担当者景気指数=企業の購買担当者への調査から景況感を数値化した指標)では、製造業が52.5(前回52.3)、サービス業が50.0(前回49.8)が予想されている。金曜日にはミシガン大学の調査で、1年先の期待インフレ率(家計が見込む物価上昇率)が4.8%とされる。