OCBCのストラテジストは、原油主導のインフレ懸念が金利上昇を促し、金融環境の引き締めとリスクオフ局面での米ドル高を支えていると指摘

    by VT Markets
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    Apr 22, 2026

    原油主導のインフレ再燃リスクが世界の金融環境を引き締めている。これにより国債利回り(債券の利回り)が上昇し、米ドル高が進む一方、リスク選好(リスクの高い資産を買う姿勢)は弱まっている。

    米ドルは上昇し、金(ゴールド)は下落した。世界的に利回りが上がり、とりわけ短期金利(満期が短い国債の利回り)が主導した。米国の経済指標が堅調だったことから、米連邦準備制度理事会(FRB:米国の中央銀行)が政策金利を長く据え置く見通しが支えられている。

    3月の小売売上高は市場予想を上回った。消費者がガソリン価格の上昇を受け入れたことが背景にある。加えて、「One Big Beautiful Bill Act」に関連した例年より大きい税還付(払い過ぎた税金が戻ること)が支出を下支えした可能性もある。

    ミシガン大学の消費者信頼感指数は4月に低下し、過去最低水準となった。エネルギー価格の急上昇(エネルギーショック)が続けば、個人消費に悪影響が出るリスクを示している。

    エネルギー価格の上昇圧力が続くと、米国の成長を押し下げ、スタグフレーション(景気停滞と物価上昇が同時に進む状態)懸念を強めかねない。こうした環境では米ドルが支えられやすい。

    原油価格の上昇を背景にしたインフレリスクの再燃が、世界的に金融環境を引き締めている。WTI原油先物(米国の代表的な原油指標)が足元で1バレル95ドルを上回り、2024年末以来の水準となったことで、利回り上昇と米ドル高が進んでいる。この環境では、当面はリスクの高い資産が上昇しにくい。

    FRBは当面、高金利を維持してもよいとの姿勢に見える。特に、2026年3月の消費者物価指数(CPI:家計が買うモノやサービスの値段の変化を示す指標)ではインフレ率が3.8%と高止まり(下がりにくい状態)していることが確認された。こうした見方が短期国債利回りを押し上げ、米2年国債利回りは5.1%を明確に上回っている。市場では金利上昇で利益が出る取引として、債券ETF(上場投資信託:株のように売買できる投資信託)のプット(下落時に利益が出る権利)を買う動きが検討されている。

    この状況は米ドルの強い支えとなる。FRBが「急がない」姿勢であれば、他通貨よりドルを保有した場合の利回りが高くなりやすいからだ。ドル高継続を見込み、ドル指数(DXY:主要通貨に対するドルの強さを示す指数)のコール(上昇時に利益が出る権利)や、先物(将来の価格で売買する契約)でユーロや円に対してドル高方向に傾ける戦略が取られている。DXYが106.5近辺で推移しているのは、こうした見方が強まっていることを映している。

    ただし、景気減速の兆しには注意が必要だ。高いエネルギー価格が長引けば、景気を押し下げる恐れがある。ミシガン大学の最新の消費者信頼感の低下はこのリスクを裏付け、買い物客が慎重になっていることを示す。スタグフレーションリスクに備えるヘッジ(損失を抑えるための保険的取引)として、S&P500(米株の代表的指数)のプットや、VIX(株価の予想変動率を示す「恐怖指数」)のコールを買うことが有効な場合がある。

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