トルコの消費者信頼感指数は4月に85.5となり、前回の85から上昇した。
上昇幅は0.5ポイント。
トルコの消費者信頼感は85.5へと小幅に改善した。これは、景気の見方が持ち直しているというより、家計が現在の経済環境に慣れつつあり、心理が下げ止まりに向かっていることを示す程度の変化だ。今後数週間で市場が大きく上昇する合図とみるのは適切ではない。
最大の焦点は引き続き中央銀行のインフレ抑制だ。インフレ率(物価上昇の勢いを示す指標)は、直近四半期時点で年率換算で約55%と高水準にある。2024〜2025年にかけての大幅な利上げ(政策金利を引き上げて需要を冷やし、物価上昇を抑える政策)で中銀の信認(政策を実行し続けるとの市場の信頼)は高まった。政策金利は50%で維持される公算が大きい。高金利政策は景気の過熱を抑えるため、この消費者信頼感の改善は大局では小さな材料にとどまる。
トルコリラについては、一時的に落ち着いた局面であり、基調の転換ではないとみる。リラは対ドルで長期的に下落してきた経緯があり、0.5ポイントの改善で流れが反転する力は乏しい。この状況では、押し目でUSD/TRYのコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利。ここではドル高・リラ安に備える手段)を買う戦略が合理的になり得る。