カナダドルが上昇、USD/CADは1.3655近辺に下落 ホルムズ海峡情勢の緊張で米・イラン停戦への信認揺らぐ

    by VT Markets
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    Apr 22, 2026

    USD/CADは水曜日のアジア時間に1.3655近辺まで下落した。ホルムズ海峡の緊張が、資源価格と連動しやすいカナダドル(資源国通貨)を米ドルに対して支えた。

    トランプ米大統領は、協議が進展するまでイランとの停戦を延長すると述べた。さらに、ホルムズ海峡でイラン向け・イラン発の船舶に対する封鎖(通航を妨げる措置)を継続するとした。

    ホワイトハウス当局者は、JD・バンス米副大統領のパキスタン訪問が火曜日に実施されないと明らかにした。米国とイランの協議を巡る不透明感が続き、主要な原油輸出国であるカナダの通貨を下支えした。原油価格が上がると、カナダの貿易収支や企業収益の改善が意識されやすく、カナダドル高につながりやすい。

    一方、米小売指標は米ドルを支えた。米小売売上高は3月に前月比1.7%増となり、2月の0.7%増(0.6%から上方修正)に続いて市場予想の1.4%増を上回った。

    前年比では3月が4.0%増。2月の4.0%増と同水準だった。

    為替市場では、米国の強い基礎的要因(景気や雇用、消費などの実体経済指標)と、カナダドルに有利な地政学リスクが正面からぶつかる構図となっている。3月の小売売上高の強さは、米景気が堅調であることを示し、通常は米ドル高要因となる。ただ、ホルムズ海峡の封鎖により原油価格が下がりにくくなっており、原油高の恩恵を受けやすいカナダドルを押し上げている。

    原油情勢は重要だ。WTI原油(米国産の代表的な原油指標)は足元で1バレル=95ドルを上回り、昨年末以来の水準となった。先週のEIA(米エネルギー情報局)の統計では、原油在庫が300万バレル超の減少となり、市場予想より大幅に大きい取り崩し(在庫が減ること)が示された。中東の緊張で供給が細るとの見方を補強し、カナダドルの追い風になっている。

    一方で、FRB(米連邦準備制度理事会)は小売売上高の前年比4.0%増を重視するとみられる。今月上旬の強い雇用統計に続き、短期的な利下げの可能性を低下させ、よりタカ派(インフレ抑制を重視し金利を高めに維持しやすい姿勢)に傾く余地を残す。こうした米国の底堅さは、USD/CADの1.3600近辺で下値を支えやすい。

    不確実性が高いなか、USD/CADのオプション(将来の為替レートをあらかじめ決めた条件で売買できる権利)に織り込まれる予想変動率(インプライド・ボラティリティ、将来の値動きの大きさの見込み)は上昇し、1カ月物で8.5%超まで上がっている。デリバティブ(金融派生商品)投資家にとっては、方向に関係なく大きな値動きで利益を狙う戦略が有効になり得る。ロング・ストラドル(同じ行使価格でコールとプットを両方買う)やロング・ストラングル(異なる行使価格でコールとプットを買う)を6月満期で組成すれば、原油ショックでも米指標でも、レンジを抜ける動きが出た場合に収益機会となる。

    方向性の見方がある場合でも、オプションでリスクを限定して表現できる。地政学リスクによる原油高の上振れが続くとみるなら、アウト・オブ・ザ・マネー(現時点では利益にならない水準)のカナダドル・コール(カナダドルを買う権利)を買うことで、USD/CAD下落に低コストで備えられる。逆に、米国の景気の強さが最終的に優勢とみるなら、カナダドル・コール・スプレッドの売り(コールを売り、別のコールを買って損失を抑える構造)でプレミアム(オプション料)を得つつ、損失上限を設ける選択肢がある。

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