日本の3月の輸出は前年同月比11.7%増となった。市場予想の11%を上回った。
予想比では0.7ポイント上振れした。前年同月と比べた伸び率である。
予想を上回る3月の輸出増(11.7%)は、日本経済の底堅さを示唆する。こうした材料は、円が主要通貨に対して上昇(円高)する要因になり得る。円高の恩恵を受けるポジションとして、円のコールオプション(一定の期限までに、あらかじめ決めた価格で円を買う権利)を買う、または米ドル/円先物を売る(将来の決済でドルを売って円を買う取引)といった戦略が考えられる。
この輸出データは、日本企業の利益を押し上げる追い風になりやすい。とくに日経平均株価(Nikkei 225、主要225銘柄で構成される株価指数)を主導する大手製造業にとってプラスになり得る。日経平均は年初来で7%以上上昇し、42,000を上回ったことから、追加の上昇材料になる可能性がある。次の四半期に満期を迎える日経平均のコールオプション(期限までに、あらかじめ決めた価格で指数を買う権利)を買う機会とみる向きもある。
一方で、景気の強さは日本銀行に金融政策の引き締めを検討させる圧力にもなる。とくにコアインフレ率(生鮮食品など変動の大きい品目を除いた物価上昇率)が2.1%で推移している点は意識されやすい。日銀のタカ派的(利上げや金融引き締めに前向き)な発言が出れば、為替市場の変動が大きくなる恐れがある。このため、米ドル/円でストラドル(同じ権利行使価格・満期のコールとプットを同時に買い、上下どちらかに大きく動けば利益を狙う手法)を買うのは、大きな値動きに備える方法の一つとなる。