米国とイランの停戦は米国時間水曜日夜に期限を迎える見通しで、火曜日は双方から一段と強硬なメッセージが発せられた。J.D.バンス副大統領が率いる米代表団のイスラマバード訪問は延期された。
ドナルド・トランプ大統領はCNBCのインタビューで、停戦延長は望まないと述べ、軍は作戦再開の準備ができているとした。さらに、SNS「Truth Social」では、イランが停戦に繰り返し違反していると投稿。一方、代表団がワシントンにとどまる中、米政府高官はホワイトハウスで政策協議を行った。
イランは、依然として対応を検討中だとし、膠着の原因は米国の行動にあると主張した。具体的には、日曜日にイランの商船「Touska(トウスカ)」が米側に拿捕(だほ=当局が船を押収し航行を止める措置)されたことを挙げた。イラン当局者はまた、軍事的な圧力下では協議を進めるべきではないとも述べた。
合意の可能性が後退するにつれ、市場は反応した。WTI先物(米国の代表的な原油先物)が4%上昇して1バレル=93ドル台、ブレント先物(北海ブレントを基準にした国際指標の原油先物)は2%上昇して98ドル台となった。原油高と米国債利回り(国債の利息収入を価格で割った指標。上昇は金利上昇を意味する)の上昇を受け、ダウ工業株30種平均(DJIA)先物はおよそ4万9800から約4万9400へ低下した。
MarineTraffic(船舶位置情報サービス)のデータでは、月曜日にホルムズ海峡を通過した船舶は16隻だった。ホルムズ海峡は通常、世界の石油輸送の約2割が通る要衝とされる。パキスタンは今後24時間以内の協議再開を引き続き模索している。