ラボバンクは、英国政治がポンド(GBP)の投資家心理に影響し得ると指摘した。焦点は、スターマー首相の足場と、5月の選挙における労働党の見通しにあるという。また、スターマー氏が下院(英国議会の下院)で、メンデルソン氏を駐米大使に起用した件について追及を受けたとも述べた。
同行は、中東での戦争開始以降にポンドが相対的に底堅かった背景を、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)の金融政策見通しの急変と結び付けた。具体的には、市場が織り込む利下げ・利上げの予想(政策金利見通し)が大きく動いたことがポンドを支えたが、その後この織り込みは後退し、インフレ率と金利の振れ(ボラティリティ、価格がどれだけ上下しやすいか)が高いままのため、ポンドはより影響を受けやすくなったとした。
3月には、市場は今年2回の0.25%(25ベーシスポイント、bp=金利の単位で0.01%)利下げを織り込む状態から、利上げを見込む方向へ転じた。今月は利上げ観測が弱まると、ポンドは主要10通貨(G10)の中でのパフォーマンス順位を落とした。
ラボバンクは、先月はインフレ懸念がポンドを支えた一方、春にかけて政治の不透明感が英国市場の重しになり得るとも付け加えた。