ホルムズ海峡情勢の緊張で原油高が進む一方、アジア株は上昇──インフレ懸念と利上げ観測が浮上

    by VT Markets
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    Apr 20, 2026

    アジア株は週明け月曜日、ホルムズ海峡での衝突再燃を受けて原油価格が急騰したにもかかわらず上昇した。原油高はインフレ(物価上昇)の懸念を強め、各国の中央銀行(政策金利を決める機関)が追加利上げに動く可能性を高めた。

    日本では日経平均株価(Nikkei 225)が約1%上昇し、5万9050円近辺。香港のハンセン指数(Hang Seng Index)は0.60%高の2万6300ポイント超となった。

    中国の上海総合指数(SSE Composite)は0.59%上昇して4070ポイント近辺。韓国の総合株価指数(KOSPI)は1.30%高の6270ポイント近辺。

    インドではGIFT Niftyが0.14%高の2万4450。Nifty指数は小幅高〜横ばいで始まる見通しだ。市場では不透明感が続くため、投資家は慎重姿勢を維持するとみられる。

    イランは金曜に海峡再開を一時示唆したが、土曜に方針を撤回した。米国のドナルド・トランプ大統領が、イランの港への封鎖解除を拒否したことを受けた動きだ。

    イラン軍は、米国がイランの商船を攻撃して停戦合意に違反したとして、報復すると述べた。トランプ氏は、米海軍がオマーン湾でイラン船籍の貨物船に停止命令を出したものの従わなかったため、発砲し拿捕(船を押収すること)したと説明した。

    トランプ氏はSNS「Truth Social」で、米当局者が月曜日にイランとの協議のためイスラマバードに向かうと投稿した。一方、イラン国営通信IRNAは、テヘランが「非現実的な要求」を理由に交渉再開を拒否したと報じた。

    原油価格の急騰と米・イラン協議の決裂を踏まえると、今後数週間は「ボラティリティ(価格変動の大きさ)」を買う戦略が有効だ。CBOEボラティリティ指数(VIX、株式市場の先行き不安を示す指標で「恐怖指数」とも呼ばれる)は今朝、30%超上昇して22.5となり、市場心理の悪化を映している。オマーン湾で軍事的緊張がさらに高まれば、「インプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される将来の変動見通し)」は、株・債券・為替など幅広い資産で一段と上昇しやすい。

    最も直接的な取引は原油の上昇を見込むポジションだ。米国産原油WTI先物はすでに1バレル=98ドルを上回っている。2025年秋には、今回より小さな供給混乱でも原油価格が2週間足らずで15%上昇した例がある。世界の原油供給の2割超がホルムズ海峡を通過することを踏まえ、価格上昇に備えてコールオプション(あらかじめ決めた価格で買う権利。値上がり局面で利益を狙う)を買い持ちする戦略が意識される。

    アジア株の足元の楽観には注意が必要だ。エネルギー価格の高止まりは、いずれ世界のインフレ指標を押し上げる。これにより米連邦準備制度理事会(FRB)を含む中央銀行は、利下げの先送りや、より「タカ派(利上げに前向きな姿勢)」に傾く可能性がある。S&P500のような株価指数に対するプットオプション(あらかじめ決めた価格で売る権利。下落への備え)を使った防御は、インフレ懸念による相場下落への現実的なヘッジ(損失を抑える備え)となる。

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