銀価格は金曜日に4%超上昇し、米ドル安を受けて1トロイオンス=81.00ドルを再び上回った。ホルムズ海峡の再開と米国・イラン協議(第2回)が重なり、執筆時点のXAG/USD(銀の米ドル建て相場)は81.82ドル。
銀は週間で4週連続の上昇となり、5週間ぶり高値の83.06ドルまで上昇した後、81.00ドル近辺へ戻した。日足(1日の終値)で81.00ドルを上回って終えれば、短期的に90.00ドルが視野に入る。
Momentum Turning Higher
RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)が前回の高水準を上回り、上昇の勢いが強まっていることを示す。目先の上値めど(レジスタンス:上昇が止まりやすい価格帯)は85.44ドル、87.43ドル、89.42ドルで、その先に90.00ドルがある。
価格がサポートのトレンドライン(下値の支えとなる線)である77.65~77.85ドルを下回ると、下落が続く可能性がある。その場合の下値めどは、100日SMA(100日単純移動平均:過去100日平均の価格)77.24ドル、20日SMA(過去20日平均)73.77ドル。
銀価格は、地政学リスク、金利、米ドルの動きの影響を受けやすい。銀は米ドル建てで取引されるため、ドル高は割高感で下押し、ドル安は押し上げ要因になりやすい。加えて、電子部品・太陽光発電向け需要、鉱山供給、リサイクル量、米国・中国・インドの景気動向も材料となる。
Strategy And Risk Levels
ドル安は、2026年3月の米CPI(消費者物価指数:物価の上昇率を示す指標)が市場予想よりやや低い2.8%だったことが背景にある。これにより、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げ・利下げを行わず金利を据え置くとの見方が強まり、利息が付かない資産(非利回り資産)である銀に追い風となりやすい。こうした材料面の支えにより、今回の上抜け(ブレイクアウト:重要な価格帯を上回る動き)の信頼性が高まる。
強気の前提では、90.00ドルに向けた動きが想定される。コールオプション(買う権利)で権利行使価格(ストライク)85.00ドルまたは87.00ドルを選ぶことで、上昇局面に対して少額で大きく値動きの影響を受ける投資(レバレッジ効果)を狙える。テクニカル面では、これらの水準は先月の高値であり、早期に試される可能性がある。
ただし、77.65ドル近辺のサポートトレンドラインの維持が重要だ。ここを明確に割り込むと、強気の見立ては崩れ、100日移動平均へ下落が進む恐れがある。この水準は損切り(ストップロス)設定の目安になり得る。相場が悪化した場合に備え、プットオプション(売る権利)で下落リスクを抑える方法もある。
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