DBSグループ・リサーチは、中国人民銀行(PBoC)が「1年物ローンプライムレート(LPR、金融機関が企業などに貸し出す際の基準となる金利)」を3.00%で据え置くと予想している。背景として、景気の持ち直しと物価環境の改善を挙げた。
報告書によると、成長率は2025年10-12月期(第4四半期)の前年比4.5%から、2026年1-3月期(第1四半期)の同5.0%へ上昇した。さらに、海外需要が工業生産(製造業などの生産活動の指標)を支えているとする。
一方、国内需要はまだら模様で、消費、投資、信用需要(資金を借りたい需要)は依然として弱いという。不動産セクターの深刻さに加え、「反内巻(過度な値下げ競争や非生産的な消耗戦を抑える政策・規制)」が影響していると結び付けた。
また、目先の金融緩和(景気下支えのため金利を下げたり資金供給を増やしたりすること)の必要性は低下している一方で、エネルギーコスト上昇やサプライチェーン(供給網)の混乱がリスクとして残ると指摘。政策当局は、広範な利下げよりも、対象を絞った対策で対応すると見込む。
別途、インドネシアとフィリピンについても、政策金利をそれぞれ4.75%、4.25%で据え置くと予想。インフレ動向、資本フロー(海外からの資金流入・流出)の振れ、為替相場への圧力を理由に挙げた。