メアリー・デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は金曜日、カリフォルニア大学バークレー校フィッシャー・センターで講演し、原油高が他の財・サービス価格に波及するか(価格転嫁されるか)を注視していると述べた。
原油価格の急変(短期間で大きく動くこと)以前は、2026年に1〜2回の利下げが必要になると見込んでいたという。政策金利(中央銀行が決める短期の基準金利)は現状水準に据え置ける可能性があり、当面は「様子見」の姿勢だと説明した。
インフレ(物価の上昇)が加速すれば利上げ(政策金利の引き上げ)が必要になる可能性がある一方、紛争が早期に終結すれば利下げもあり得ると述べた。見通しは、原油高がどれだけ長く続くか、紛争がどれだけ長引くかに左右されるという。
デイリー総裁は、労働力人口(働く人の総数)の伸びが低い一方で、生産性(同じ人数・時間で生み出す成果)の伸びが高く、その分が埋め合わせになっていると述べた。雇用増加がゼロでも経済が安定する状態が新たな「通常」になり得るとも指摘し、米国は人口構成(高齢化など)の影響で労働力人口の伸びがゼロに近づいているとした。
消費者は景気に不安を抱いているが支出は続いていると述べた。企業は慎重ながら前向きで、労働参加率(働く意思のある人の割合)を引き上げる余地があるとも語った。
また、移民(国外からの労働力流入)の不足が重要であり、技術投資(IT・自動化などへの投資)と合わせて経済に影響すると述べた。