米・イラン和平進展受け、イランがホルムズ海峡の再開を表明 航空株・株式は上昇、原油は下落

    by VT Markets
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    Apr 17, 2026

    米国とイランは金曜日に協議を行い、イランはホルムズ海峡を直ちに再開すると表明した。原油価格は下落し、米株価指数は上昇。ダウ工業株30種平均は2%超高、S&P500とナスダック総合指数はそれぞれ約1.5%高となった。

    報道によれば、今回の動きは、2月28日に始まった米国・イスラエルとイランを巡る衝突(約50日前)と関連づけられている。また、衝突期間中にジェット燃料(航空機用の燃料)価格が上昇し、航空会社のコストが増えたとも伝えている。

    ドナルド・トランプ米大統領は、木曜夜にイスラエルとレバノンの10日間の停戦が始まった後、イスラエルによるレバノンへの追加空爆を認めない方針を示した。イランのセイエド・アッバス・アラグチ外相は、停戦の残り期間についてホルムズ海峡を通る商船の航行は「完全に開放される」と述べた。

    停戦協議は約10日前に始まったと説明されている。米国は、イランが高濃縮ウラン(濃縮度が非常に高いウラン。核兵器転用の懸念が強まる)を放棄することと引き換えに、凍結資金200億ドルへのアクセスを認める案を協議しているという。対象には濃縮度60%以上のウランが含まれ、20年間の停止(一定期間、保有や生産をしないこと)案と、5年とする対案が示されている。

    航空株は上昇し、ユナイテッド航空は10%超高、ジェットブルーとサウスウエスト航空はそれぞれ9%超高となった。ヒルトンとマリオットの株価は過去最高値を更新した。

    戦争の差し迫ったリスクが後退したことで、CBOEボラティリティ・インデックス(VIX、S&P500のオプション価格から算出される「市場の不安度」を示す指数)は、3月に35を上回った可能性がある高水準から大きく低下しやすい。これは、2022年のウクライナ侵攻時と近い水準だ。戦争懸念で膨らんでいたオプション・プレミアム(オプション価格のうち、時間価値など上乗せ分)が縮小し得るため、ボラティリティ(価格変動の大きさ)を売る取引の機会となる。具体的には、現金担保付きプット売り(株を買う義務に備えて現金を確保したうえで、下落時に買う約束=プットを売って手数料収入を得る)や、クレジット・スプレッド(複数のオプションを組み合わせ、受け取るプレミアムが支払う分を上回る形で収益を狙う戦略)を、財務がしっかりした企業で行うことが主な戦略となる。

    原油の急落は、世界の原油の約5分の1が日々通過するホルムズ海峡の即時再開を市場が織り込んだ結果とみられる。WTI原油(米国の代表的な原油指標)は先週だけで1バレル110ドルを上回っていた可能性があるが、今後は和平協議が頓挫しない限り上昇は難しくなる公算がある。2025年を振り返ると、エネルギー市場が短期間で反転することは珍しくないため、下落局面を追いかけるのではなく、価格の落ち着きどころを見極めたい。

    航空株はこのニュースの最も直接的な受益者だ。ジェット燃料は運航費の約30%を占めることがある。ユナイテッド航空などの急騰は、悪材料が後退したことで買い戻しが集中する「安心感による反発」といえる。デリバティブ(株価や指数などの値動きに連動する派生商品)を使えば、この心理の変化を収益機会にしやすい。JETS ETF(航空会社関連の銘柄をまとめた上場投資信託)やその中で強い銘柄のプットを売ることで、強気の見通しを示しつつプレミアムを受け取れる。

    S&P500の上昇に表れているように、市場全体でも地政学リスクが広く解消されつつある。ただし、これは10日間の停戦であり恒久的な条約ではないため、状況は不安定だ。2015年に示されたイラン核合意の枠組み発表と似ており、前向きな一歩ではあるものの、失敗の余地も残る。

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