ドイツ銀行:マンデルソン氏のセキュリティ・クリアランスが覆されたと報じられた後、政治リスクで英国10年国債利回りが上昇

    by VT Markets
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    Apr 17, 2026

    英国10年国債(ギルト)利回りは、英紙ガーディアンが「ピーター・マンデルソン氏が元米国大使ポストに関する安全保障審査(国家安全保障上の適格性を確認する審査)に不合格となり、外務省がその判断を覆した」と報じたことを受け、3.4bp(ベーシスポイント=金利の0.01%)上昇した。

    同報道は、スターマー首相が下院で「完全な手続きが踏まれた」と述べた内容と食い違っていた。これにより、指導者交代の可能性や、財政規律(政府の借入や歳出を抑えるルール)の緩和、国債発行の増加、利回り上昇への懸念が強まった。

    報道前からギルトはやや相対的に弱かった。英国の2月GDP(国内総生産=国内で生み出された付加価値の合計)は前月比0.5%増と、市場予想の0.2%を上回った。

    2025年にマンデルソン氏を巡る政治ニュースで10年ギルト利回りが急騰したことは記憶に新しい。今回の動きは、市場が「首相の統率力の弱まり」と受け取った際にどう反応するかを示す例であり、政治の不安定化は借入コスト上昇の直接の引き金になり得る。

    こうした政治リスクは、インフレの高止まりと同時に進んでいる。直近の3月データではインフレ率は3.2%と、イングランド銀行(英中銀)の目標である2%を大きく上回る。これにより、英中銀が債券市場を支えにくくなり、市場は突発的な悪材料の影響を受けやすい。10年ギルト利回りはすでに約4.35%と高水準にある。

    デリバティブ(金融派生商品=株や債券などを元に作られた取引)市場の参加者は、ボラティリティ(価格変動の大きさ)の上昇と利回り急騰に備えたポジションを検討したい。ロング・ギルト先物(英国長期国債の先物)に対するプットオプション(売る権利=価格下落で利益になりやすい)を買う戦略は、損失をオプション料に限定しつつ、英国国債価格の下落(=利回り上昇)から収益機会を狙える。予期せぬ政治混乱や財政に緩い後継政権への備えとしても機能する。

    2025年2月にGDPが想定以上に強かった局面と同様、英国経済は再び底堅さを示しており、月次成長率は0.1%増となった。こうした前向きな経済指標は、英中銀が近い時期に利下げする可能性をさらに下げる。景気の強さと政治リスクの組み合わせは、利回りが一段と上昇しやすい環境を作っている。

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