カナダのカナダ証券への海外ポートフォリオ投資(海外投資家が株式や債券などのカナダの金融商品に投じた資金)は2月に61.7億カナダドルとなり、市場予想の238.1億カナダドルを下回った。
この統計は、2月の実績の資金流入と市場予想を比較したものだ。結果は、海外資金がカナダ証券に入った「純流入(流入から流出を差し引いた金額)」が予想より小さかったことを示す。
2月の海外投資の急減は、カナダドル(通称ルーニー)にとって弱材料(売り材料)だ。国際的な資金がカナダ市場への投資に慎重になり始めた兆候とみられる。予想比で170億カナダドル超の下振れは無視できない。
この結果はルーニーに下押し圧力をかける。特に、WCS原油価格(ウエスタン・カナディアン・セレクト。カナダ産の代表的な重質原油の指標価格)が低下し、2025年後半の高値(1バレル=78ドル超)から、足元では70ドルを下回った局面もあることと重なるためだ。こうした2つの逆風を踏まえ、今後60日以内に満期を迎えるUSD/CADのコールオプション(あらかじめ決めた価格で米ドルを買い、カナダドルを売る権利)を検討している。このポジションは、カナダドルが米ドルに対してさらに下落(米ドル高・カナダドル安)した場合に利益が出る。