インド準備銀行(RBI)は、国営の石油精製会社に対し、スポット市場(その場で即時に決済する取引)での米ドル購入を減らすよう指示した。外貨(外国の通貨)を調達する必要がある場合、国有銀行のステート・バンク・オブ・インディア(SBI)を通じた特別な信用枠(あらかじめ設定した借入・調達の枠)を使うよう求めている。
この措置は、ウクライナ戦争の局面でも使われた。通貨ルピーの下落圧力を和らげる狙いがあり、ルピーは今年に入って3%超下落し、過去最安値(歴史的な安値)を更新している。
この信用枠は、インディアン・オイル(Indian Oil Corp)、ヒンドゥスタン・ペトロリアム(Hindustan Petroleum)、バーラト・ペトロリアム(Bharat Petroleum)が利用できる。3社で、インドの精製能力日量520万バレルのおよそ半分を精製している。
目的は、精製会社によるドル需要を抑えて、米ドル/インドルピー(USD/INR。1米ドルを買うのに必要なルピーの値)相場の安定を支えることだ。原油価格の上昇と、海外投資家による資金流出(国外への資金移動)の増加を受けた対応となる。