ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は、サプライチェーン(部品や原材料の調達から生産・輸送までの供給網)の混乱を示す初期の兆候が出ていると述べた。今年のインフレ率は2.75%~3%になるとの見通しを示し、エネルギー価格の上昇が背景にあると説明した。中東での戦争がすでにインフレを押し上げているとも指摘した。
同総裁は、エネルギー価格の急上昇(エネルギーショック)の一部が他の価格に波及している一方、紛争が早期に終結すればインフレ圧力が和らぐ可能性があると述べた。また、戦争の影響により景気見通しの不確実性(先行きの読みにくさ)が非常に高いと付け加えた。
ウィリアムズ総裁は、金融政策(中央銀行が金利などで景気・物価を調整する政策)は適切な位置にあり、FRB(米連邦準備制度理事会)の金利運営の仕組み(市場金利を政策目標に近づける運用)が非常にうまく機能していると述べた。さらに、関税(輸入品にかける税)のインフレへの影響は今年弱まる見込みだとした。
失業率は4.25%~4.5%にとどまると予想。インフレ率は2027年に2%の目標へ戻るとの見通しを示し、2026年のGDP成長率(国内総生産の伸び率)は2%~2.5%と見込んだ。
労働市場については、強弱が入り混じったサインが出ていると述べた。発言後、米ドル指数(主要通貨に対するドルの強さを示す指数)は98.00を上回る水準で小幅高を維持した。