UOBのホー・ウェイチェン氏:3月は輸出の伸びが鈍化する一方で輸入が増加し、中国の貿易黒字は13カ月ぶりの低水準に縮小

    by VT Markets
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    Apr 16, 2026

    中国の3月貿易統計は、輸出が弱まり、輸入が増えたことで、貿易黒字が13カ月ぶりの低水準に縮小した。輸出は季節要因(時期による増減)と前年の高い水準(比較対象が高いこと)が重荷となった一方、輸入はエネルギーや原材料価格の上昇が下支えした。

    米ドル建てでは、輸出は前年比2.5%増(ブルームバーグ予想:8.6%、2月:39.6%増)。輸入は前年比27.8%増(予想:13.9%、2月:13.8%増)となった。

    貿易黒字は2月の909.8億ドルから511.3億ドルへ減少した。輸入の伸びは、中東の紛争が長引く中で、世界的なエネルギー・原材料価格が上昇したことと関連している。

    半導体やコンピューターの輸入は底堅く、銅や鉄鉱石の購入も堅調だった。数量ベースでは、石炭と精製石油製品の輸入が前年3月を上回った一方、原油とLPG(液化石油ガス)の輸入は減少した。これは中東の供給に乱れが出たことや、代替エネルギーへの切り替え(化石燃料以外への移行)が背景にある。

    26年1〜3月期(1Q26)は、輸出が前年比14.7%増、輸入が22.7%増。累計の貿易黒字は2643.3億ドルで、25年1〜3月期(1Q25)の2710.9億ドルを下回った。

    3月の貿易統計は、今後数週間、人民元に下押し圧力(不利な要因)がかかる可能性を示す。貿易黒字は人民元高の主要な要因(外貨が流入しやすい要素)だが、これが13カ月ぶりの低水準となった。さらに4月上旬には、USD/CNH(米ドル/オフショア人民元。中国本土外で取引される人民元)相場が7.30水準を複数回試した。デリバティブ(株価や為替などを基に価格が決まる金融商品)取引では、人民元が横ばい〜小幅安となった場合に利益を得やすい戦略として、USD/CNHのコールオプション(あらかじめ決めた価格で買う権利)を購入する手段が考えられる。

    中東の地政学リスク(紛争など政治要因による市場の不確実性)で輸入コストが上がることが中心テーマだ。市場でも表れており、ブレント原油先物(北海産原油を指標にした先物)はこの1カ月、1バレル95ドルを上回って推移した。この高値圧力が続くなら、原油先物の買い持ち(価格上昇を見込んだ保有)や、エネルギーETF(特定分野に連動する上場投資信託)のコールオプションが利益につながる可能性がある。

    銅など工業用金属(製造業で使う素材)の強い需要も重要だ。輸入統計が示す中国の堅調な購入を背景に、LME(ロンドン金属取引所)の銅価格は2024年初め以来の高値となった。こうした現物需要(実需)は、ベースメタル先物(銅・アルミなど非鉄金属の先物)で買い持ちを維持する根拠になり得る。

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