3月、米国の輸出物価指数(前年比)は前回の3.5%から5.6%に上昇

    by VT Markets
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    Apr 15, 2026

    米国の輸出物価指数は3月、前年同月比5.6%上昇した。前回の3.5%から伸びが加速した。

    米国の輸出物価指数の伸び率が前年同月比5.6%へ上振れしたのは、インフレ(物価全体の継続的な上昇)が根強いことを示す重要なサインだ。市場予想を大きく上回ったことで、インフレ圧力が想定ほど早く弱まっていない可能性が高い。これにより、米連邦準備制度理事会(FRB:米国の中央銀行)が当面、利下げに慎重な姿勢を続け、政策金利を高い水準で維持する見通しが強まる。

    今回の発表は、先週の消費者物価指数(CPI:消費者が購入するモノ・サービスの価格上昇率)に続く材料となる。同指標ではコアインフレ(食品・エネルギーなど変動が大きい項目を除いた物価上昇率)が約3.7%と高止まりし、FRBの目標である2%をなお大きく上回った。これを受け、SOFR先物(担保付き翌日物資金調達金利を参照する金利先物で、将来の政策金利見通しを反映しやすい)は年央の利下げ観測をほぼ織り込まなくなった。数カ月前と比べ、見方が大きく変化している。

    この見通しのもとでは、高金利の長期化を前提にした対応が必要になる。例えば、米国債ETF(米国債に連動する上場投資信託)を対象とするオプション(将来、あらかじめ決めた価格で売買する権利)で、長期債に連動するETFのプット(売る権利)を買う戦略が挙げられる。長期債は金利が上がると価格が下がりやすく、ETFの基準価格も下押しされやすい。2022〜2023年の利上げ局面でも、インフレ指標が強い内容だった局面で同様の戦略が有効だった。

    高金利観測は、米ドル高にもつながりやすい。ドル指数(DXY:主要通貨に対するドルの強さを示す指数)は107を上回り、数カ月ぶりの高水準となっている。今回の輸出物価の上振れは、ドル高材料をさらに積み増す。先物(将来の売買価格を決める取引)やコール(買う権利)を用い、金融引き締めに慎重な中央銀行の通貨、例えば円に対してドルの買い持ちを増やす選択肢がある。

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