TDセキュリティーズ:米国債利回りは株高を受け急上昇、弱めのPPIでS&P500上昇 コアPCEは前月比0.26%見通し

    by VT Markets
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    Apr 15, 2026

    米国金利は火曜日に大きく上昇し、株式は上昇基調となった。S&P500種株価指数は史上最高値の一歩手前まで接近した。米国の生産者物価指数(PPI、企業が出荷段階で受け取る価格の物価指標)は総合指数で市場予想を下回り、3月のコアPCE(個人消費支出価格指数のうち変動の大きい食品・エネルギーを除いた指標)は前月比0.26%程度と見込まれている。

    主要な経済指標の発表が少ないため、市場の関心は当局者発言とFRB(米連邦準備制度理事会)の予定された情報発信に向かう。FRBのバー理事とボウマン理事が講演予定で、地区連銀経済報告(ベージュブック、各地区連銀がまとめる景気の聞き取り調査の報告書)も公表される。

    上院銀行委員会は、ケビン・ウォーシュ氏の指名公聴会を米東部時間4月21日午前10時に実施すると発表した。市場は停戦が続く中東情勢の動きにも注目している。

    水曜日には、財務省の対米証券投資統計(TIC、海外投資家による米国債など米国金融資産の保有・売買動向を示す統計)が2月分として公表され、海外勢の米国債保有の手掛かりとして関心を集めそうだ。

    S&P500が約6,200近辺の史上最高値に迫る中、この上昇の流れを取り込む戦略が意識される。市場は、近く公表されるコアPCEがインフレ鈍化を確認する内容になると見込み、予想は前月比0.26%前後で推移している。このため、主要株価指数の短期のコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)を買い、足元の「リスクオン」(投資家がリスク資産を選好する局面)の動きに乗るのは合理的といえる。

    一方で、ベージュブックやバー理事・ボウマン理事の発言を控え、警戒は必要だ。特にインフレ抑制を重視する姿勢が強いとみられるボウマン理事から、金融引き締めに前向きな(タカ派的な)サプライズが出れば、直近の金利上昇局面の流れが急速に巻き戻る可能性がある。こうしたリスクに備え、金利の影響を受けやすい米国債先物などに対してプットオプション(将来、あらかじめ決めた価格で売る権利)を一部保有し、FRBの見方の変化に備えるのは妥当なヘッジ(損失を抑えるための保険)となる。

    中東情勢の継続的な注目は、予告なく価格変動が拡大する「イベントリスク」を高める。VIX(S&P500の予想変動率を示す指数で、一般に「恐怖指数」とも呼ばれる)は14を下回っており、VIXのコールオプションは相対的に低コストなポートフォリオ保険になり得る。実際、ブレント原油先物は停戦関連の報道を背景に、この1週間だけで4%振れる場面があり、地政学ニュースへの市場の感応度の高さが示された。

    また今週は、TIC統計で海外勢の米国債需要が変化しているかを確認し、金利への影響を見極めたい。さらに、4月21日のウォーシュ氏の指名公聴会は、FRB理事会の今後の方向性を探る材料として注視される。これらは主因ではないものの、市場全体像を補う要素となる。

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