S&P500採用企業の約10%が来週末までに決算発表を予定している。市場予想では、利益は前年同期比で約14%増と見込まれ、2桁成長は6四半期連続となる見通しだ。セクター別では、テクノロジーの利益が40%超の増加が期待される一方、ヘルスケアは約10%の減益が予想されている。
ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループなど米大手銀行は、融資(信用)環境や個人消費の動向に関する最新情報が注目点となる。半導体ではASMLとTSMC(台湾積体電路製造)が焦点だ。
ASMLは2026年03月15日に決算を発表する。EPS(1株当たり利益。会社の利益を発行株式数で割った指標)は7.79ドル、売上高は101.5億ドルが予想されている。株価は2026年に約38%上昇している。前四半期は、受注(ブッキング。将来売上につながる注文の合計)が132億ユーロ、売上高が97億ユーロ、純利益が28.4億ユーロだった。
注目点は、粗利益率(売上から製造原価などを引いた利益の割合)のトレンド、輸出規制下での中国向け売上の影響、前四半期の受注急増後の受注動向だ。受注の内訳(どの装置・顧客向けが多いか)も重要となる。
TSMCは2026年03月16日(米太平洋時間)に発表する。EPSは3.34ドル、売上高は353.3億ドルが予想される。株価は2026年に約22%上昇している。前四半期は純利益が前年同期比35%増となり、四半期売上高は1兆台湾ドルを超え、利益の増加は8四半期連続となった。
焦点は、米アリゾナ、日本、ドイツの新工場(新設の製造拠点)が利益率に与える影響、AI(人工知能)向け需要の持続性、そして第2四半期および通期のガイダンス(会社側が示す業績見通し)だ。