銀は水曜日の欧州時間、81.00ドルを上回って維持しようとする局面で下落した。米ドルは7日続落後の持ち直しを試みた。米ドル指数(DXY、主要通貨に対するドルの強さを示す指数)は98.10付近まで上昇し、約7週間ぶり安値の98.00近辺にとどまった。
市場の注目は米国・イランの停戦見通しにある。ドナルド・トランプ氏は、今後2日以内に恒久的な合意に達する可能性があると述べた。また、2週間の停戦延長は不要だと思うとも語った。
銀は材料が交錯している。緊張緩和は「安全資産(有事に買われやすい資産)」への需要を弱めやすい一方、原油価格の変動は「インフレ期待(将来の物価上昇見通し)」に影響する。CMEのFedWatch(フェデラル・ファンド金利先物から利下げ・利上げ確率を推計する指標)では、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年は金融政策を変更しない確率が65%と示されている。
XAG/USD(銀の対米ドル価格)は81.00ドル近辺で売りが出た後、79.50ドル付近で推移し、20日指数平滑移動平均線(20日EMA、直近価格に比重を置いた移動平均)である75.91ドルは上回った。日足では価格が上昇トライアングル(高値を水平線で抑えられつつ安値が切り上がる三角形の形)内に収まった。
14日RSI(相対力指数、買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は40.00〜60.00の範囲を維持し、値動きの落ち着きを示唆する。下値支持は75.91ドル、その次は74.51ドル。81.00ドルを上抜ければ、85ドル方向への動きが視野に入る。