GBP/USD(英ポンド/米ドル)は7日続伸が一服し、週三のアジア時間に1.3560近辺で推移した。中東での外交進展への期待から「安全資産(=不確実性が高い局面で買われやすい資産)」需要が弱まる一方、米ドルが小幅に上昇したことで下落した。
報道によれば、米国とイランは「停戦の期限」とされる2週間を前に、第2回協議の準備を進めている。同時に、ホルムズ海峡(中東の主要な原油輸送ルート)を巡る緊張は続き、世界のエネルギー供給リスクを意識させている。
米国のドナルド・トランプ大統領は、交渉が今週再開する可能性があると述べ、イランの核濃縮(=原子力用燃料に使うためウランの純度を高める工程)の20年停止案に反対した。JD・バンス副大統領は、パキスタンで行われたイランとの第1回協議で進展があったとし、数日以内に追加協議が行われる可能性に言及した。
火曜のGBP/USDは1.3590近辺で取引され、0.61%高だった。市場では米国・イランの合意観測に注目が集まり、米国のインフレ指標が「予想より強い結果」にならなかったことで米ドルが弱含んだことも追い風となった。
米政府高官はFox Newsに対し、合意には重要な要素がそろっているものの、まだ最終決着ではないと述べた。さらに、協議が早ければ今週にも再開される可能性があるとも報じられた。
米国の「生産者物価(=企業が出荷段階で受け取る価格の変化。上昇が続くと消費者物価に波及しやすい)」が弱かったことは、米ドルの重しとなっている。インフレ(=物価の上昇)が落ち着きつつある可能性を示すためだ。もし弱い米指標が続けば、中長期的に米ドル安を後押しする材料になり得る。