米ドル指数(DXY、主要6通貨に対する米ドルの動きを示す指数)は、7日続いた下落に歯止めがかかり、週三のアジア時間に98.20近辺で推移した。
ドルは、中東で外交による事態打開が期待され、安全資産(市場が不安なときに買われやすい資産)への需要が和らいだことで上値を抑えられた。米国とイランは、2週間の停戦期限が切れる前に第2回の和平協議(紛争回避や停戦を話し合う交渉)を準備していると報じられた。一方、ホルムズ海峡では緊張が続き、エネルギー供給への不安(原油価格の変動につながるリスク)も意識された。
米国のトランプ大統領は、協議が今週再開する可能性があると述べ、イランの核濃縮(原子力燃料となるウランの濃度を高める作業)の「20年停止」には否定的な見解を示した。バンス副大統領は、パキスタンでの第1回協議で進展があり、追加協議は数日以内に行われる可能性があると述べた。
さらにドルは、米卸売物価指数(PPI、企業が出荷する段階の価格の変化を示し、物価上昇の先行指標になりやすい)がインフレ圧力の弱まりを示したことで下落した。総合PPIは前月比0.5%上昇(市場予想1.2%)にとどまり、食品・エネルギーを除くコアPPIは同0.1%上昇(同0.6%)だった。
前年比では、3月のPPIが4%上昇(予想4.6%)と、2月の3.4%から加速したものの予想を下回った。コアPPIは前年比3.8%上昇で前月から横ばいだった。