金は火曜日に約2%上昇した。米国とイランの協議が再開するとの期待が高まり、米ドルが売られたためだ。金(XAU/USD、金価格を米ドルで示す通貨ペア)は一時4,742ドルから反発し、4,835ドル近辺で取引された。
米軍はイランと関係があるとされる船舶を拿捕した一方、ホルムズ海峡の封鎖が続いている。トランプ米大統領は今週、ワシントンとテヘランの会談が実現する可能性に言及した。
米ドル指数(DXY、主要通貨に対する米ドルの総合的な強さを示す指数)は6週間ぶり安値の97.96まで低下し、当日0.26%安。WTI原油(米国産原油の代表的な先物指標)は約6.40%下落し、1バレル91.72ドルとなった。
シカゴ連銀のグールズビー総裁は、エネルギー価格がインフレ(物価上昇率)を押し上げた場合、今年は政策金利を据え置き、利下げは2027年になる可能性があると述べた。ミラン理事は、1年後にはインフレが目標に近づく見通しを示し、原油高が続く理由は見当たらないとした。
3月のPPI(生産者物価指数、企業が出荷段階で受け取る価格の上昇率)は前年比4%上昇で、市場予想の4.6%を下回った。食品・エネルギーを除いたコアPPI(変動が大きい品目を除いて基調をみる指標)は前年比3.8%上昇で、2月から横ばい。ADP(米民間雇用統計、民間部門の雇用増減を示す)の4週平均は2.6万人から3.925万人に増えた。
市場は、FRB(米連邦準備制度理事会=米中央銀行)高官の発言、ベージュブック(FRBがまとめる地区連銀の景気報告)、木曜日の新規失業保険申請件数(週次の失業給付申請数)に注目している。金の上値抵抗は4,857ドル、50日SMA(単純移動平均線、一定期間の平均価格)4,896ドル。下値支持は4,800ドル近辺と、SMAの4,677ドル、4,650ドルが意識される。