ソシエテ・ジェネラル:米国の強さと安全資産需要でドル買いが進み、ユーロ/ドルは1.20を再び試す可能性

    by VT Markets
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    Apr 14, 2026

    EUR/USDは以前、金利差が示唆する以上のペースで上昇していた。背景には、トランプ大統領の下で米ドル安が望まれる、という市場の見方があった。足元では、米国景気がユーロ圏より速く成長すると見込まれ、さらに米国が「安全資産(有事に資金が集まりやすい投資先)」とみなされているため、EUR/USDは金利差に沿って伸び悩んでいる。

    1.18に向けた上昇で、米国とイスラエルによる対イラン戦争が始まって以降の下落分はほぼ解消した。米国は、ユーロ圏に比べて「原油高ショック(原油価格上昇による景気・物価への悪影響)」の影響を受けにくいとも指摘されている。

    Shift In Eurusd Drivers

    追加の上昇要因としては、ホルムズ海峡の再開など、湾岸地域での緊張緩和が挙げられる。原油価格の下落も追い風だ。さらに、ECB(欧州中央銀行)の利上げ観測が支えになるとされ、1.20回復の可能性も示されている。

    EUR/USDは、金利差ほどには上昇していない。2025年には、新政権がドル安を望むとの見方を背景に大きく上昇した。一方で現在は、米国の景気の強さと、有事の資金逃避先としての位置づけがドルを下支えしている。

    データ面でも差は明確だ。米国の第1四半期成長率見通しは2.8%近辺で推移し、ユーロ圏の0.9%見通しを大きく上回る。こうした米国の相対的な強さに加え、最近の原油急騰に対して米国の方が影響を受けにくいことが、ユーロの上値を抑えてきた。1.18までの上昇は、湾岸での衝突開始後の損失をようやく埋めた段階にすぎない。

    ただ、今週は状況が変わりつつある。湾岸で緊張緩和の兆しが出ており、ホルムズ海峡を通過する船舶向けの保険料に上乗せされるリスク分(リスク・プレミアム)が引き下げられているとの報道もある。これを受け、北海ブレント原油は過去1週間で8%下落し、エネルギー依存度が高いユーロ圏経済にとって負担が和らいでいる。

    Options Strategy Considerations

    ユーロ圏の3月インフレ率は依然3%を上回っている。市場は6月までのECB利上げ確率を75%程度と織り込む一方、FRB(米連邦準備制度理事会)は据え置き(政策金利を変更しない)との見方が優勢だ。デリバティブ(株式や為替などの価格に連動する金融商品)取引では、この金融政策の差が広がることで、権利行使価格(あらかじめ定めた取引価格)が1.20近辺のEUR/USDコールオプション(将来、決められた価格で買う権利)を買う戦略が有効になり得る。緊張がさらに和らげば、急伸局面で利益を狙える。

    対象は、今後1〜3カ月で満期(権利の期限)を迎えるオプションが想定される。紛争でインプライド・ボラティリティ(市場が見込む将来の変動の大きさ)が高まっているが、沈静化が進めば低下し、オプション価格が下がる可能性がある。これにより、リスクを限定しつつ1.20回復を狙うポジションを構築しやすくなる。

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