取引合意への期待でリスク選好が改善、AUD/USDは急反発 中東情勢の緊張下でも米ドル高は一服

    by VT Markets
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    Apr 14, 2026

    AUD/USDは月曜、下方に窓を開けて始まった後に反発した。米国とイランの合意への期待が市場心理を改善し、安全資産とされる米ドル(有事に買われやすい通貨)を支える材料が弱まったためだ。AUD/USDは日中安値の0.6990近辺を付けた後、0.7089近辺で取引された。

    米ドル指数(DXY=主要通貨に対する米ドルの総合的な強さを示す指数)は98.54近辺。早い時間帯には99.00近辺で推移していた。トランプ米大統領は月曜、週末の協議が進展なく終わった後、イランの港を標的とする海上封鎖を命じたことに触れつつ、イラン側から「適切な人物」を通じて連絡があったと述べた。

    中東リスクと原油の影響

    市場は中東情勢の変化、とりわけ緊張緩和の兆しやホルムズ海峡(中東の主要な原油輸送ルート)の再開可否を注視している。原油高は物価上昇圧力(インフレ)への警戒を強め、中央銀行の金融政策見通しに影響する。

    米国では3月の消費者物価指数(CPI=消費者が買う品目の価格変化を示す指標)の総合が前月比0.9%上昇し、2月の0.3%から加速。前年同月比でも2.4%から3.3%に上昇した。これを受け、市場では米連邦準備制度理事会(FRB=米国の中央銀行)が当面は政策金利を据え置くとの見方が支えられている。

    豪州ではインフレ率が豪準備銀行(RBA=豪州の中央銀行)の目標レンジ2%〜3%をなお上回り、RBAは今年2回利上げを実施した。木曜発表の雇用統計(雇用者数や失業率など景気の強さを示すデータ)と、火曜発表の中国の貿易収支(輸出入の差額で外需の強弱を映す)も注目材料となる。

    FRBとRBAの政策差と戦略

    昨年はインフレ指標の強さが、FRBの据え置き観測を強めた。足元では、最新の2026年3月のインフレ率が予想外に3.5%へ上振れしたことで、市場は短期的な利下げ観測を後退させている。米ドル高が再び意識される局面では、AUD/USDは上昇局面を売る戦略が選択肢となる。

    RBAは2025年にかけて複数回の利上げ(金融引き締め)を行い、インフレ率をピークから押し下げることに成功した。直近の四半期ベースのインフレ指標が低下基調にあるため、RBAに追加利上げの必要性は小さい。FRBとの金融政策の方向性の違いが生まれ、ファンダメンタルズ(経済の基礎条件)面では下落への備えが意識されやすい。具体的には、AUD/USDのプットオプション(あらかじめ決めた価格で将来売る権利。下落に備える手段)を買うことで下落リスクに備える選択がある。

    中国経済への懸念も強まっている。2026年3月の貿易統計では輸出・輸入ともに予想外に減少し、国内需要と世界需要の弱さを示唆した。これが鉄鉱石など主要商品価格を1トン=100ドルの節目を下回る水準へ押し下げ、資源国通貨である豪ドル(商品価格の影響を受けやすい通貨)の重荷となっている。

    中央銀行見通しの差と中国要因の逆風を踏まえると、AUD/USDは下方向が意識されやすい。通貨ペアのインプライド・ボラティリティ(オプション価格から推計される将来の変動率)が相対的に落ち着いている状況では、0.6400方向への動きに備えてプットオプションを買う戦略が現実的だ。これは損失を限定しつつ(最大損失が支払ったプレミアムに限られる)、今後数週間の下落局面を狙う方法となる。

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