米国とイランの対立膠着の中、ドル高と原油高インフレ懸念で銀相場は74ドル近辺にとどまり上値重い

    by VT Markets
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    Apr 14, 2026

    銀(XAG/USD)は月曜、日中安値約72.61ドルまで下落した後、74.10ドル付近で推移し、前日比2.23%安となった。下げ止まりを試したものの、地政学リスクの高まりを背景に米ドルが強含み、上値を抑えられた。

    週末に米国とイランの和平協議が決裂し、中東での恒久的な停戦に向けた動きが進まなかったことから、市場心理は悪化した。米国は、イランの港に関連する海上輸送を阻止する軍事的措置を表明し、世界のエネルギー輸送の重要ルートであるホルムズ海峡に焦点を当てた。

    原油価格とインフレ予想

    エネルギー供給への懸念から原油価格(原油=主にWTIなどの指標となる原油先物の価格)が上昇し、WTIは1バレル=97ドル前後で取引された。原油高はインフレ(物価上昇)懸念を強めた。

    インフレリスクの上昇を受け、市場はFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策について「政策金利(中央銀行が誘導する短期金利)が高水準で長く維持される」または「追加利上げの可能性」へと見方を傾けた。金利上昇は、利息を生まない資産(非利回り資産=保有しても利息・配当が得られない銀など)の保有コストを高めるため、需要を弱めやすい。

    週前半の米経済指標は少なく、注目は火曜発表の米PPI(生産者物価指数=企業が出荷段階で受け取る価格の変化を示すインフレ指標)。PPIはインフレ動向とFRBの政策見通しを補う材料になり得る。

    FRB政策と銀のポジション

    原油が97ドル前後に上昇したことでインフレ懸念が強まり、FRBが政策金利を高水準で長く維持する可能性が高まっている。先月のCPI(消費者物価指数=家計が購入するモノやサービスの価格変化を示す指標)では、インフレ率が前年同月比3.5%と高止まりした。これを受け、市場では年内の利下げ回数が減るとの見方が広がっている。こうした環境では、銀のような非利回り資産を持つ機会費用(他の運用で得られたはずの利回り)が増え、相対的に魅力が低下しやすい。

    2022〜2023年にも、エネルギー価格の急変が各国中銀の大幅利上げを促し、銀は「安全資産(リスク回避時に買われやすい資産)」としての買いよりも高金利の魅力が勝り、価格が伸びにくかった。過去の傾向として、FRBがインフレ抑制を優先し金融引き締め姿勢(タカ派=利上げに前向きな姿勢)を強める局面では、地政学不安より金利要因が銀相場を左右しやすい。

    火曜のPPIに注目が集まる。PPIが強い結果となれば、インフレ圧力の継続を示し、米ドル高を通じて銀の下押し要因になりやすい。

    産業用需要は銀の下支え材料になり得る。太陽光発電向けの拡大で、2025年には太陽光設備の導入が30%超増加しており、銀の供給の一部を吸収している。外交面の緊張が和らげば、価格の下値を支える可能性がある。

    金銀比価(ゴールド・シルバー・レシオ=金価格を銀価格で割った比率)は90を超え、昨年平均の84から拡大した。これは、金に比べて銀が大きく出遅れていることを示す。金は安全資産として買われやすい一方、銀は産業要因と金融要因の影響を受けやすい。この差は、ペア取引(関連する2商品を同時に売買し、相対的な値動きを狙う手法)として、金先物を買い、銀先物を売る形で活用する余地がある。

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