USD/CHFは月曜日に軟化したが、下げは限定的だった。背景には、米国とイランの緊張が高まっていることに加え、原油高を通じて米連邦準備制度理事会(FRB)が「高金利をより長く維持する」との見方が支えになった。スイスフランも、スイス国立銀行(SNB)が「通貨高が行き過ぎること」を抑えたい姿勢を示しているため、買いが強まりにくかった。
執筆時点でUSD/CHFは0.7876近辺で推移し、日中で0.13%安。米ドル指数は、寄り付きで上方向に窓(前日終値と当日始値の間に価格帯が空く現象)を開け、99.00方向へ上昇した後、98.78近辺。
地政学リスクとドルの下支え
米国のドナルド・トランプ大統領は、週末の協議が合意に至らなかったことを受け、イランの港に対する海上封鎖を命じた。イラン革命防衛隊(IRGC)は、ホルムズ海峡に近づく船舶は停戦違反とみなす可能性があり、強い対応に直面し得るとした。
日足チャートでは、USD/CHFは上向きのチャネル(平行な上昇トレンドの値動きの範囲)内にあり、下限付近で推移している。100日単純移動平均(SMA、一定期間の終値の平均)である0.7883近辺に接近している。0.8000を上回って維持できない場合、下放れの可能性が高まる。
チャネル下限、または0.7883を下回ると、次の節目として50日SMAの0.7827が意識され、その後は3月10日の安値近辺0.7748が視野に入る。上値の抵抗線(上昇を抑えやすい水準)は200日SMAの0.7944で、チャネル上限は0.8000近辺。
相対力指数(RSI、買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)は50を下回り、MACD(移動平均の差で勢いを見る指標)も低下方向で、ヒストグラム(勢いの強弱を棒で示す部分)はマイナス圏。下落方向の勢いが強まりつつあることを示唆する。