英ポンドは対円で6日続伸、原油高で円が下落 クロスは高値214.87円近辺で推移

    by VT Markets
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    Apr 13, 2026

    GBP/JPYは月曜日も6日続伸し、214.87近辺で推移した。2月4日以来の高値で、原油高が続く中で円が一段と弱含んだことが背景にある。

    原油価格の上昇は、日本がエネルギーを輸入に大きく依存しているため、貿易収支(輸出入の差)の悪化懸念を強める。中東情勢の緊張で供給不安(供給が滞るリスク)が意識されている。

    原油主導の円安

    米国のドナルド・トランプ大統領は、米・イラン協議が進展なく終了したあと、イランの港を対象とする「海上封鎖」(軍艦などで航路を封じ、物流を止める措置)を指示した。これにより、原油供給の混乱が長引くとの警戒が強まった。

    日本は輸入の多くを中東に頼るため、英国よりもエネルギー供給ショックの影響を受けやすい。輸入コストの上昇は、成長(景気)を押し下げ、物価を押し上げやすい。

    日銀の植田和男総裁は、景気と物価は概ね見通し通りで、基調的なインフレ(エネルギーなど変動の大きい要因をならしてみた物価の動き)が目標に向かっていると述べた。インフレのリスクは上下両方向にあり、地政学リスク(国際政治・紛争に起因するリスク)によって「インフレ期待」(今後物価が上がるという見方)が持続的に上がれば、基調的なインフレを押し上げ得るとも指摘した。

    英国では、エネルギーコスト上昇がインフレ圧力を強め、2%目標への回帰を難しくし、利下げ余地を狭める可能性がある。GBP/JPYは英日金利差(政策金利などの差)にも支えられている一方、USD/JPYの160.00近辺は過去に日本当局が為替介入(政府・中央銀行が市場で売買して相場を動かす行為)を行った水準として意識されている。

    金利差と介入リスク

    GBP/JPYの上昇は、原油高の影響が大きい。ブレント原油(北海産の代表的な原油指標)がこの1カ月で12%以上上昇し、1バレル115ドル超で取引される中、円はポンドよりも弱くなりやすい。日本は一次エネルギー(石油・ガスなど基礎的なエネルギー)の9割超を輸入に依存しており、中東発の供給ショックの影響を受けやすい。

    イランの港を対象とした海上封鎖が、円に対する売り圧力を強める材料となっている。エネルギー危機局面で円が売られやすいという市場の動きが強まりやすい。

    日本のコアインフレ率が2.5%であっても、日銀は慎重姿勢を続ける可能性が高い。植田総裁の発言は、高いエネルギーコストが消費を弱め、利上げを進めにくくするとの見方につながりやすい。政策金利が0.10%にとどまるなら、円は高い利回りを求める投資家に選ばれにくい。

    英国では、コアインフレ率が3.8%と高止まりしており、英中銀(イングランド銀行)が政策金利5.25%の利下げを判断しにくい状況が続く。結果として英日金利差の拡大が意識され、GBP/JPYの下支え要因になり得る。

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