台湾積体電路製造(TSM、TSMC)は、人工知能(AI)、スマートフォン、データセンターで使うプロセッサー(計算を担う半導体)を生産する主要な半導体受託製造企業(他社設計の半導体を代わりに製造する企業)だ。日足チャート(1日ごとの値動き)では、2025年5月以降、上昇トレンドライン(安値同士を結んだ上向きの支持線)が続いている。
過去1年、押し目(上昇途中の下落)はこのトレンドラインへ戻りやすく、同線が位置する335〜340ドル付近で毎回下げ止まってきた。3月の急落局面でも、株価は同ゾーンまで下落した後に反発した。
トレンドラインが維持される限り、株価は過去最高値の390ドル超へ戻る可能性がある。日足の終値で390ドルを上回れば、次の注目水準は400ドルとなる。
現状は、株価がトレンドラインの支持から離れているため、現在水準での買い計画を示すものではない。焦点は390ドルおよび400ドル付近での売り圧力(上値を抑える売り)に置き、トレンドライン周辺は利確(利益確定)の候補ゾーンとして示す。
日足の終値でトレンドラインを明確に下回らない限り、上昇基調は維持される。重要水準は、支持が335〜340ドル、上値抵抗(反落しやすい価格帯)が390ドルと400ドルだ。
今後数週間、株価が390ドル近辺の過去最高値に近づく局面では、プット・オプション(株価下落時に利益になりやすい権利)の買いを検討できる。具体的には、5月満期で権利行使価格(あらかじめ決めた売買価格)を380ドルまたは375ドルにしたプットは、損失を限定しつつ(支払った代金の範囲に抑える)上値抵抗での反落(上昇が止まり下がる動き)から収益機会を狙う手段となる。想定は、確立されたトレンドライン支持へ向けた押し目だ。
別案として、5月限のベア・コール・クレジット・スプレッド(上昇しない前提で、コールを売りコールを買って保険をかけ、受け取ったプレミアム=オプション代を中核に利益を狙う戦略)もある。395ドルのコールを売り、405ドルのコールを買うことでプレミアムを受け取り、満期時に株価が395ドル未満なら利益となる。これは、株価がすぐに上抜けしない展開を利用する、勝ちやすさを重視した取引だ。
弱気ポジション(下落で利益を狙う取引)の利確目標は、上昇トレンドライン付近(現在は335ドル近辺)が基本となる。この支持は過去1年強かったため、株価が近づく局面で売り建てを長く引っ張りすぎるのは避けたい。何度も機能してきた水準を重視する。
一方、日足の終値で390〜400ドルの抵抗帯を明確に上抜けた場合、弱気の取引は手仕舞い(ポジションを閉じる)する必要がある。上抜け(ブレイクアウト)は想定を崩し、上昇トレンドの加速を示すためだ。