銀(XAG/USD)は、序盤に72.61ドルまで下落した後、74.00ドル台を維持し、ほぼ横ばいで推移した。米国とイランの協議が合意に至らず終了し、ドナルド・トランプ氏がホルムズ海峡の封鎖に言及したことで米ドルが買われ、金や銀などの貴金属は上値が重くなった。
米国側の交渉担当者は、イランがウラン濃縮(原子力関連の材料となるウランの純度を高めること)を止めない姿勢は譲れない一線だと説明した。2週間の停戦は継続しており、追加協議の余地は残る。
短期の焦点は米PPIへ
週明け月曜は重要指標が少なく、火曜発表の米国の生産者物価指数(PPI:企業が製品を出荷する段階の物価の動きを示す指標、いわゆる「企業側のインフレ」)に関心が移る。金曜の消費者物価指数(CPI:家計が購入するモノやサービスの物価、いわゆる「消費者側のインフレ」)に続く材料で、イラン戦争に伴うインフレ圧力を反映すると見込まれている。
テクニカル面では、銀は3月下旬からの上昇チャネル(一定の傾きで高値・安値が切り上がる値動きの帯)の下限を上回っているが、勢いは弱まっている。4時間足のRSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は中心線を下回り、MACD(移動平均収束拡散法:トレンドの強さや転換をみる指標)もマイナス圏だ。
チャネル下限の73.50ドル近辺を割ると、ベア・フラッグ(下落トレンドの途中に出やすい一時的な持ち合いで、その後の下落再開を示唆する形)に合致し、初期目標は61.00ドル近辺(3月23日安値)となる。下値支持は68.20~69.80ドル、上値抵抗は77.65ドル、81.13ドル、85.00ドル近辺に位置する。
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