ユーロ/フォリント相場、2022年2月以来の安値 マジャール氏の選挙勝利で信認高まりフォリント上昇

    by VT Markets
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    Apr 13, 2026

    EUR/HUFは月曜日に急落し、ユーロ安・フォリント高が進んだ。レートは約367近辺で推移し、前日比で約2.25%下落。2022年2月以来の低水準となった。

    ハンガリーでは、野党指導者ペーテル・マジャール氏の選挙勝利を受けてフォリントが上昇した。同氏率いるティサ党は、199議席の議会で138議席を獲得し、得票率53.6%で勝利。ビクトル・オルバン氏の16年に及ぶ政権が終わった。

    マジャール氏は議会での「3分の2以上の多数」(重要法案や憲法改正に必要な議席数)を得たため、憲法改正が可能になる。同氏は、法の支配の回復、汚職対策、民主的な制度の強化、欧州連合(EU)との関係修復を掲げている。

    オルバン氏の退場は、ハンガリーの対ロシア接近を弱め、ウクライナ支援を巡るEUとの対立を和らげるとの見方がある。これにより、停止されていたEU資金が再開されるとの期待が高まっており、これまで凍結されていた900億ユーロ規模の融資枠も含まれるとされる。

    BHHのリポートは、政治リスクによる上乗せ(政治リスク・プレミアム)が低下すればフォリントが上昇し得ると指摘。さらに、今回の結果はEU内の政治的分断リスクを抑えるため、ユーロにも「わずかに」追い風だとした。ゴールドマン・サックスは、ユーロ圏への歩み寄り(ユーロとの収れん)策として、ハンガリーのインフレ目標を現行の3%からユーロ圏の2%へ引き下げる可能性に言及した。インフレ目標とは、中央銀行が物価上昇率をどの水準に保つかの目安である。

    目標引き下げは、長期金利(長期国債の利回り)の低下を示唆し、中長期ではフォリントの支援材料になり得る。ただ、その後は、週末にイスラマバードで行われた協議が合意に至らなかったことを受け、米国とイランの緊張に関連した為替市場の変動が広がり、EUR/HUFは下げ幅を一部縮小した。

    EUR/HUFが367付近まで急落した動きは重要な「節目割れ」であり、2025年を通じて下支えとなっていたテクニカル面の支持線(過去の値動きから意識される下値の目安)を大きく割り込んだ。市場が、フォリントの重しとなってきた政治リスク・プレミアムを急速に取り除いている可能性がある。ただ、初動の下落を追いかけるのは注意が必要で、利益確定売りにより短期的な反発が起き得る。

    EUR/HUFのオプション(将来の特定価格での売買権利)の「インプライド・ボラティリティ」(将来の変動見通しを市場価格から逆算した値)は1年超ぶりの高水準に急上昇し、大きな政治変化後の不確実性を映している。こうした局面では、375を上回る水準でコール・スプレッド(同じ満期のコールを組み合わせ、上昇時の損益を限定する取引)を売る戦略が考えられる。相場が大きく反発しなければ利益になりやすく、高いボラティリティ・プレミアム(オプションに上乗せされる価格)を受け取りやすい。

    前提として、2025年の大半でEUR/HUFは380を明確に下抜けしにくかった。背景には、ハンガリーのインフレ率が中銀目標3%を上回る状態が続いたことがある。新政権がユーロ圏の基準に合わせてインフレ目標を2%へ近づける場合、状況は大きく変わり得る。これは、金融政策がより引き締め方向(物価を抑えるため金利を上げやすい姿勢)に傾く可能性を示し、フォリントに長期的な支えとなる。

    また、凍結されていた900億ユーロ規模のEU資金が解放される可能性も無視できない。資金流入は国際収支(海外との資金の出入り)の改善につながり、投資家心理をさらに押し上げ得る。今後数週間は、ブダペストとブリュッセル双方の発信を確認し、進展の有無を見極める必要がある。

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