ハンガリーの国会選挙で、ペーテル・マジャル氏率いる中道右派でEU賛成の「ティサ党」が、ビクトル・オルバン首相の民族主義政党「フィデス」に勝利した。開票初期の推計では、定数199の議会で3分の2の議席を獲得する見通しとなり、オルバン氏は敗北を認めた。
投票率は過去最高の77.8%と報じられ、前回の国会選挙の67.8%から上昇した。これにより、ハンガリーがEUの次期7年予算やウクライナ支援策の協議を妨げたり遅らせたりするとの懸念が後退した。
選挙後、ハンガリーフォリントは上昇し、EUR/HUF(ユーロ/フォリント)は2%超下落して2022年2月以来の低水準となった。この動きは、政治的不確実性に対して投資家が上乗せしていた追加コスト(政治リスク・プレミアム)が縮小したことと結び付けられた。
オルバン氏の元側近でもあるマジャル氏は、EUとNATOとの信頼回復、法の支配の立て直し、2030年までのユーロ圏加盟を公約に掲げた。一方で、オルバン政権の大枠の路線からの明確な転換は示さず、ロシアとの関係を急に縮小する方針も打ち出していない。ウクライナへの軍事支援についても、明確な支持を示さなかった。