週末に行われたイランと米国の協議が進展しなかったことを受け、世界の金融市場はリスク回避姿勢を強めた。米国の経済指標は3月の中古住宅販売件数(既存住宅の売買件数)のみ。
ドナルド・トランプ米大統領は協議が「非常に友好的」だったと述べ、イランが米国の要求の「ほぼすべて」に同意したとしたが、イランは核開発(核兵器につながり得る活動)を放棄するとは明言しなかった。トランプ氏は2週間の停戦が維持されていると述べた一方、米軍は月曜日(米東部時間10時)からホルムズ海峡にあるイランの港湾への出入りを含む全ての海上交通に対し、封鎖(通航を実力で制限する措置)を実施するとした。
Markets React To Renewed Geopolitical Risk
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、トランプ氏と側近は封鎖と並行して軍事攻撃の再開も検討している。原油は上方向に窓を開けて始まり(前日終値より高い水準で取引開始)、WTI(米国産原油の代表指標)は96ドル近辺、当日約6%高となった。
米株価指数先物(S&P500など株価指数に連動する先物)は0.6%~0.7%下落。米ドル指数(複数の主要通貨に対するドルの強さを示す指数、DXY)は0.3%超上昇し、99.00近辺。米CPI(消費者物価指数、物価の上昇率を示す指標)は3月に前年同月比3.3%へ上昇(2月は2.4%)。前月比は0.9%(前月は0.3%)。
金は6日ぶり安値となる4,650ドル割れまで下落後、4,700ドル台へ戻した。EUR/USD(ユーロ/米ドル)は1.1700近辺で約0.3%安、GBP/USD(英ポンド/米ドル)は1.3400台前半で0.35%安となった。
USD/JPY(米ドル/円)は2日続伸後に159.50を上回った。日銀の植田和男総裁は回復は緩やかで、インフレ(物価上昇率)は目標に向かっていると述べた。