アジア時間、利下げ期待の後退で銀は5日続伸に終止符 2.5%安の1オンス=73.80ドル近辺に下落

    by VT Markets
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    Apr 13, 2026

    銀(XAG/USD)は5日続伸の後に反落し、週明け月曜のアジア時間は2.5%超下落して、1トロイオンス=約73.80ドルとなった。エネルギー価格の上昇でインフレ(物価上昇)懸念が強まり、米連邦準備制度理事会(FRB)など主要中央銀行の利下げが遅れる、または金融引き締め(利上げなど)が続く可能性が意識され、買いが弱まった。

    米国産原油の指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は週初から「ギャップアップ」(前週終値より高い水準で始まること)となり、1バレル=約97.10ドル近辺まで約7.5%上昇。ホルムズ海峡を巡る米国とイランの緊張が再燃し、原油価格を押し上げた。

    原油ショックとインフレ懸念

    ドナルド・トランプ米大統領は、イスラマバードでの和平協議が決裂したことを受け、ホルムズ海峡を出入りする船舶の封鎖を開始すると述べた。米中央軍は、イランの港湾を出入りする海上交通の封鎖を月曜午前10時(米東部時間、日本時間は同日23時、14:00GMT)に開始すると発表した。

    米インフレ指標も「高金利が長引く」との見方を後押しした。米労働統計局(BLS)が発表した3月の消費者物価指数(CPI、消費レベルの物価を示す指標)は前年比3.3%と、2月の2.4%から上昇。前月比は0.9%で、前回の0.3%を上回った。

    変動が大きい品目を除いたコアCPIは前月比0.2%上昇、前年比2.6%上昇。データは金曜日に公表された。

    ホルムズ海峡が実質的に閉鎖されれば、株式、債券、商品、為替など「全資産クラス」で市場の変動(ボラティリティ)が急拡大する可能性がある。オプション(将来の売買をあらかじめ決めた価格で行う権利)ではプレミアム(オプション価格)が大きく上がりやすく、売り戦略が魅力的に見える場面もある一方、相場がどちらに動くかのリスクは極めて大きい。過去には、CBOEボラティリティ指数(VIX=米株の不安心理を示す指数)が2022年2月の地政学ショック後2週間で2倍超となり36を上回った。今回も同様の動きが起きる可能性がある。

    エネルギー関連のデリバティブ(派生商品)では、重要航路の封鎖が供給危機を招くため、まず価格上昇を見込むポジションが中心になりやすい。WTI原油先物のコールオプション(一定価格で買う権利)を検討すれば、上昇余地を狙いつつ損失を限定できる。2022年にはWTIが約92ドルから2週間で123ドル超へ急騰したが、今回の方が深刻化する可能性もある。

    株式・貴金属・ドルの取引

    エネルギーショックと「タカ派」(金融引き締めに前向き)のFRBの組み合わせは株式市場に強い逆風となりやすく、下落を見込むポジションが意識される。S&P500やナスダック100のプットオプション(一定価格で売る権利)を用いれば、株安局面を狙いやすい。2022年3月初旬の原油急騰局面では、S&P500は新たな経済環境を織り込み5%超下落した。

    銀の下落は、現時点で市場が地政学リスクより高金利を強く意識していることを示す。ただし状況は急変し得る。貴金属の「安全資産買い」が当面抑えられているとの見方から、短期の銀プットは理にかなう面がある一方、広範なパニックが起きれば流れが反転し、金と銀が急騰する可能性もあるため機動的な対応が必要となる。

    強いCPIに加えて原油高が進むと、FRBの判断はより難しくなり、追加利上げの可能性が高まる。「高金利の長期化」観測が強まれば米ドル高につながりやすい。米ドルは世界的な危機局面で安全資産として選好されやすい面もある。米ドル指数(DXY=主要通貨に対するドルの強さを示す指数)の買いが意識され、2022年の利上げ局面で約15%上昇した動きが参考となる。

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