ミシガン大学消費者信頼感指数(消費者の景況感を数値化した指標)は4月に47.6となった。市場予想の52を下回った。
今回の結果は、見通しより消費者心理が弱いことを示す。指数は数値が高いほど消費者心理が強いことを意味する。
短期の株式ポジションへの示唆
4月のミシガン大学消費者信頼感指数は47.6と大きく低下し、景気の弱さが前面に出た。予想(52)を下回ったことで、消費者が先行きに不安を強め、支出を抑えやすい状況が示唆される。
この弱さは単発ではない。新規失業保険申請件数(失業した人が最初に申請する件数を示す週次統計)は増加傾向で、今年初めて23万件を上回った。3月の小売売上高(小売業の売上を合計した指標)も前月比0.5%減と縮小した。
市場の不安度を示すVIX(米株の予想変動率を基にした指数で、「恐怖指数」とも呼ばれる)はこのニュースを受けて15%超上昇し、足元では19近辺で推移している。今後も値動き(ボラティリティ)が大きくなる可能性がある。
過去を振り返ると、指数が50〜60台で推移した局面では、高額品の購入が鈍り、住宅市場も勢いを失いやすかった。今回はそれをさらに下回っており、市場が見込む以上の景気減速につながるリスクがある。結果として、4〜6月期は厳しい局面になりやすい。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、消費者心理の急低下を無視しにくく、追加利上げ(政策金利の引き上げ)は起こりにくい。むしろ、利下げ(政策金利の引き下げ)が年央にかけて意識されやすい。これにより、米国債利回り(国債の利回り。市場金利の代表例)が低下しやすい環境となる。
株式市場では、景気敏感(景気に連動しやすい)セクターから、ディフェンシブ(景気変動の影響を受けにくい)セクターへの資金シフトが起こりやすい。一般に、生活必需品や公益(電力・ガスなど)は景気後退局面で相対的に底堅い傾向がある。
為替・商品ポジションへの示唆
ハト派(利上げに慎重な姿勢)のFRBと米景気減速は、通常ドル安要因となる。ドル指数(DXY、主要通貨に対するドルの強弱を示す指数)は下押し圧力がかかりやすい。
また、景気減速局面では工業向け(景気に左右されやすい)商品の需要が弱まりやすい。原油や銅は世界景気の影響を受けやすい代表的な商品であり、成長鈍化の局面では価格が下がりやすい傾向がある。