GBP/USDは木曜日に1.3400を上回り、1.3441(前日比0.36%高)となった。リスク選好(投資家がリスク資産を選びやすい状況)が弱まる一方、英ポンドは底堅さを維持した。
アジア時間は1.3400近辺の狭いレンジで推移。取引は「20日指数平滑移動平均線(20日EMA:直近の価格により重みを置いて平均をならす短期のトレンド指標)」を維持できるかを探る動きとされた。
市場は中東の停戦を注視
市場の焦点は、水曜日早朝に米国とイランが合意した「パキスタン仲介の2週間停戦」に移った。GBP/USDは水曜日に1%超上昇し、取引時間中の高値として1.3485近辺まで上伸した。
ただ、その後は上昇が一服し、北米時間には1.3400方向へ押し戻された。レバノンで、イラン支援を受ける武装勢力ヒズボラに対するイスラエルの攻撃が続き、不透明感が強まったためだ。
JD・バンス米副大統領は合意を「脆弱な停戦」と表現。イスラエルは戦闘開始以来最大規模のレバノン攻撃を実施し、ヒズボラ戦線は停戦条件に含まれないとした。
過去を振り返ると、2025年の米・イラン間の不安定な停戦局面で、英ポンドが一時1.3485近辺まで急伸したことを想起する。楽観は長続きせず、市場はレバノンでのイスラエルの作戦継続リスクをすぐに織り込んだ。この慎重姿勢は結果的に妥当だった。