コメルツ銀行、ポーランド中銀は金利を据え置くべき イラン情勢による原油ショックで利下げ局面入りが遅れる可能性

    by VT Markets
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    Apr 9, 2026

    コメルツ銀行は、ポーランド国立銀行(NBP)が政策金利を据え置くと見込む。イラン情勢に伴うエネルギー価格の急騰が、先月まで続いていた利下げ局面を中断させたためだ。同行によれば、他のアナリストの見方も、中期的に金利は横ばいが中心となっている。

    報告書は、原油価格が短期間で以前の水準に戻る可能性は低く、金融緩和の余地を狭めていると指摘する。利下げは、原油が1バレル70ドルを下回らない限り想定しにくいとしており、現時点ではそのシナリオを予想していない。

    Policy Outlook Under Energy Shock

    政府の緊急経済対策(例:燃料価格の上限設定)は当面維持される可能性が高いという。こうした対策は、本来は金融政策の判断材料となる価格の動き(価格シグナル)をゆがめ得るとも述べている。

    コメルツ銀行は、金融政策が通常の景気循環ではなく、財政面の緩和策(政府支出や補助金など)で一部が相殺された地政学ショックに反応しているとみる。その結果、現状ではNBPは政策金利を据え置くと予想する。

    イランでの最近の衝突に起因するエネルギー価格ショックは、ポーランドの金融政策の前提を大きく変えた。先月まで続いていたNBPの利下げ局面は急停止した。これは、ポーランド中央統計局(GUS)が発表した2026年3月データで、総合インフレ率(ヘッドライン=食品やエネルギーを含む消費者物価の伸び)が燃料費の急騰を主因に5.1%へ再加速したことからも裏付けられる。

    これを受け、ポーランド金利のデリバティブ(金融派生商品)市場では見通しの修正が進んでいる。将来の金利を事前に決める契約であるフォワード・レート・アグリーメント(FRA)は、2026年初に少なくとも0.50%(50ベーシスポイント、bp)の利下げを織り込んでいたが、足元では反転し、年内の利下げ見込みなしを示している。市場は、NBPが政策金利を当面5.25%で据え置くとの見方を強めている。

    Market Positioning And Watch Levels

    金融政策はブレント原油価格に強く左右される構図になっている。ブレント原油は現在1バレル98ドル前後で推移している。このように外部要因(エネルギー価格)に反応せざるを得ない状態は、世界の中央銀行が同様のショックに対応した2022年を想起させる。この局面では、中央銀行がハト派(利下げや緩和に前向き)へ転じる動きを見込むべきではない。

    このため、ポーランド金利が高止まりする前提でのポジションが合理的だという。具体例として、ポーランド金利スワップ(金利の固定と変動を交換する取引)で「固定金利を受ける」(受け固定=金利低下で利益が出やすい)戦略や、アウト・オブ・ザ・マネー(現状の水準から離れた行使条件)のペイヤー・スワプション(将来、固定払い・変動受けのスワップに入る権利。金利上昇に備えるオプション)を売ることで、利上げリスクが小さいことに賭ける手法を挙げる。ズロチは値動きが荒い一方、タカ派(利上げ・引き締めに前向き)姿勢のNBPがユーロ/ズロチ(EUR/PLN)の下支え材料となり、4.35付近で推移しやすいとしている。

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