EUR/USDは水曜日に1.1721から下落した後、木曜の欧州時間序盤は1.1660を上回る水準でほぼ横ばいとなった。調整の背景には、イスラエルによるレバノン攻撃を受けて、テヘランがホルムズ海峡を封鎖したとの報道がある。
イランは停戦案の違反があったと主張した一方、米国とイスラエルは「レバノンは合意の対象外」と説明。米国のドナルド・トランプ大統領は、テヘランが従わない場合の対応を警告した。双方は、パキスタンで代表団を派遣し直接協議を行うとしている。
FOMC議事要旨とドルの反応
3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、インフレ抑制により慎重な姿勢(タカ派=利下げに消極的で、利上げ寄りの見方)が示され、米ドルの持ち直しを支えた。当局者は、物価上昇率を目標の2%へ戻すのに時間がかかる可能性があるとし、一部は2024年8月に利下げが始まって以降初めてとなる金融引き締め(利上げなど)にも言及した。
市場は、木曜の米個人消費支出(PCE)物価指数(個人消費に基づくインフレ指標)と、金曜の3月米消費者物価指数(CPI、家計が購入する品目の物価の変化)に注目している。中東情勢の影響を受けるインフレ動向を探る手掛かりとなるためだ。欧州では、ドイツの2月鉱工業生産が減少した一方、貿易収支の黒字は市場予想ほど縮小しなかった。輸出入が予想を上回ったためである。
テクニカル面では、通貨ペアは直近3日間の上昇分の大半を維持した。4時間足のRSI(相対力指数=買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は強気圏、MACD(移動平均収束拡散法=トレンドの強さや転換を示す指標)は小幅にプラス。上値抵抗は1.1721〜1.1740付近、その上は1.1830近辺。下値支持は1.1630〜1.1640、次いで1.1505。