アジア市場:トランプ氏がイラン攻撃を2週間見送り、安全資産需要で金が4,815ドル近辺に接近

    by VT Markets
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    Apr 8, 2026

    金(XAU/USD)は水曜日のアジア時間早朝、ドナルド・トランプ米大統領が「イランへの爆撃を2週間停止する」と合意したことを受け、約4,815ドルまで上昇した。イランとイスラエルを巡る停戦合意の報道を受けた動き。

    トランプ氏は火曜日遅く、SNS「Truth Social」で「2週間の停戦は、イランがホルムズ海峡(ペルシャ湾と外洋を結ぶ海上の要所)を再開することが条件になる」と述べた。ホワイトハウス当局者は、イスラエルも停戦に同意したとしている。

    停戦条件と地域の仲介

    米国とイランの仲介役とされるパキスタンは、トランプ氏に対し2週間の停戦承認と、イランによる湾岸地域の原油輸送の封鎖解除に関連する期限延長を求めた。イラン情勢の緊張が高まる中での要請だった。

    イラン当局者は、詳細を詰める協議をイスラマバードで最大15日以内に行うとした。イラン側は会合が金曜日に始まり、双方が合意すれば延長される可能性があると述べた。

    紛争の激化で原油価格は上昇し、供給不安とインフレ圧力が強まっている。インフレ率が高いと、中央銀行は利下げ(政策金利の引き下げ)をしにくくなる。金は利息が付かない資産(非利回り資産)であり、金利動向が需要に影響する。

    市場は水曜日に公表予定の米連邦準備制度理事会(FRB)の3月会合議事要旨(政策決定会合の内容をまとめた記録)にも注目している。

    変動性の見直しと戦術的なポジション

    金が約4,815ドルにある中、2週間の停戦は直近の「戦争リスク上乗せ(紛争への警戒で価格が割高になる分)」からの調整を促す材料になり得る。短期的には弱気のポジションとして、プットオプション(特定価格で売る権利)を買う、またはベア・コール・スプレッド(コール=買う権利を使った弱気の組み合わせ)を検討する余地がある。今回の急騰は安全資産への資金逃避(リスク回避の買い)が背景で、今回のニュースで巻き戻る可能性がある。

    世界の石油供給の2割超が通過するホルムズ海峡の再開は、原油価格の急落要因になり得る。封鎖時にはWTI原油(米国産原油の代表的な指標)が急伸した。デリバティブ(先物やオプションなどの派生商品)を使う投資家は、原油先物の売りや、主要エネルギーETF(上場投資信託)に対するプット購入で、供給懸念の後退を狙う手もある。

    市場の不安が後退すれば、インプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される将来の変動予想)が大きく低下しやすい。VIX指数(S&P500の予想変動を示す指数)は、紛争中に「危機水準」とされる35を上回っていた可能性があり、低下が見込まれる。VIX先物の売りやコールオプションの売りは、リスク認識の正常化を取引する方法となる。

    もっとも、停戦はあくまで一時的で、交渉は15日以内に決裂する恐れもある。このため、原油や金の下落局面は、再び緊張が高まる事態に備えた「長めの期間の保険」を割安に買う機会にもなり得る。1か月程度先を期限とするアウト・オブ・ザ・マネー(現値から離れた行使価格)のコールオプション(買う権利)で、緊張再燃による反発に備える戦略が考えられる。

    また、今回の沈静化はFRBの次の一手をより難しくする。議事要旨はこの新条件の下で評価される。エネルギー価格が高止まりすると総合インフレ率(ヘッドラインCPI)が押し上げられ、利下げが進みにくい。原油が下落し和平が続けば、インフレ期待が弱まり、株価指数先物(株価指数の先物取引)には追い風となる可能性がある。

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