GBP/USDは、トランプ米大統領がイランに対する軍事行動を2週間停止すると発表したことを受け、1.3200台前半の安値から上昇し、取引時間中の高値は1.3400近辺まで上伸した。相場は1.3300台後半に乗せ、1時間足の50期間および200期間の移動平均線(一定期間の価格を平均し、方向感を示す指標)を上回って推移した。
WTI原油(米国産原油の代表的な先物指標)が1バレル=106ドル超から90ドル割れへ急落したことで、市場は「リスク資産(株式など値動きが大きい資産)に資金が向かいやすい局面」へ傾いた。S&P500先物は1%超上昇し、米ドル指数(DXY、主要通貨に対するドルの強さを示す指数)は100.00近辺へ低下した。
Uk Data And Pmi Weakness
英国の経済指標は弱かった。3月のサービス業PMI(購買担当者景気指数。50を上回ると景気拡大、下回ると縮小の目安)は確報値で51.2から50.5へ下方修正され、2月の53.9からも低下した。総合PMI(製造業とサービス業を合算した景気指数)は50.3へ低下し、新規受注(新しい仕事の受け方)は2025年11月以来初めて減少した。投入コスト(企業が仕入れる原材料・賃金などのコスト)上昇率は11カ月ぶりの高水準となった。
イングランド銀行(英中銀)は2025年12月以降、政策金利を3.75%に据え置いており、3月会合でも全会一致で据え置きを決めた。市場の織り込み(先物などから読み取れる利下げ・利上げ見通し)は、2026年の利下げ2〜3回から、年末までに0.25%の利上げを4回見込む形へ振れた後、停戦報道で金利見通しが変化した。
イランは発表の数時間前に一時停戦を拒否し、Polymarket(予測市場。イベントの起こりやすさを価格で示す仕組み)は、4月末までに持続的な停戦が成立する確率を22.5%とした。主な発表予定は、FOMC議事要旨(米連邦公開市場委員会の議論内容をまとめた文書)18:00 GMT、米コアPCE(物価指標。食品・エネルギーを除き、米金融政策で重視される)12:30 GMT、3月CPI(消費者物価指数)12:30 GMT。CPIは前年比3.3%(前回2.4%)、コアは2.7%(前回2.5%)が見込まれている。
英国では、ハリファックス住宅価格(英住宅価格の指標)、建設業PMI、英中銀の信用環境調査、RICS住宅価格バランス(王立公認不動産鑑定士協会による需給判断。プラスが強気、マイナスが弱気)の-18%が予定されている。GBP/USDの水準としては、200期間EMA(指数平滑移動平均。直近価格に重みを置く移動平均)1.3261、上値抵抗が1.3480近辺、レンジは1.3160〜1.3480が挙げられた。